セミリタイアしてしばらくは「自由だ!」と感じていたのですが、時間が経つと意外と暇を持て余すようになりました(FIRE経験者あるあるかもしれません)。
それで、「もう少し社会と接点を持ってみようかな」と思うようになったのです。
加えて、正社員時代に感じていた疲れやダメージも、時間とともに癒えてきました。
そこで私はアルバイトを始めてみることにしました。
今回は、そんな私がアルバイトを始めてみて感じたことを2つお話ししたいと思います。
1. アルバイトでも「所属」がある安心感
一般的にセミリタイアの生活スタイルというと、「FIRE資金の切り崩し+いくばくかの収入(投資・クラウドソーシング・メルカリ・アルバイト。パートなど)」で成り立っていることが多いと思います。
だから、わざわざ無理をして働く必要はありません。実際に私のアルバイトも、1日5〜6時間・週4日程度という“ゆるいシフト”です。
それでも、職場から名刺を作ってもらえたときには「お、なんだか肩書きができたな」という安心感がありました。
これまでは「プータロー」「無職者」「セミリタイア者」……と、なんとなく人に言いづらい立場でした。
でも、アルバイト先がある今は「○○で働いています」と言える。正直、それが欲しかったわけではないけれど、予想外に落ち着くものだと感じています。

2. やっぱり正社員は大変そうだ
アルバイトを始めてから、正社員として働く人たちの姿が自然と目に入るようになりました。
労働時間はアルバイトより明らかに長いし、休みも不定期。残業も少なくなさそうです。
私の職場の社員さんたちは、それでもそれほど辛そうには見えないのですが、内面までは分かりません。
元会社員の私からすると、「表には出ていないプレッシャーや責任感の重さ」が容易に想像できます。
上からの圧力、数字のノルマ、人間関係のストレス……。給料がアルバイトより多いのは当然ですが、その分背負うものも大きい。

今の自分はもう、そういう重圧の世界に戻る気にはなれません。
アルバイトという軽めの働き方で十分だし、だからこそ「セミリタイアしてよかった」と改めて思えるのです。
まとめ
セミリタイア生活にアルバイトを組み合わせてみると、意外にも安心感が得られたり、正社員時代の自分を客観的に見直せたりしました。
もちろん、アルバイトは大きな収入源ではありません。
それでも、「所属があることの心地よさ」や「正社員の大変さを外から見直せる距離感」は、セミリタイア生活をより豊かにしてくれると感じます。
私にとってアルバイトは、生活費の補填というよりも「ちょうどいい働き方の距離感」を与えてくれる存在になっています。
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