早期退職後に再就職支援会社に登録するメリットは?

「転職支援会社」「再就職支援サービス」など、呼び方は様々ですが、早期退職するとこういった会社にとりあえずお世話になることが、オーソドックスなパターンと言えます。

私は以前に当ブログで、「同じ時期に早期退職する社員もたくさん登録していたから、自分もしなければ不安だった」と書いた通り、最初は乗り気ではありませんでした。

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ただ、登録して数か月経つと、こういった支援会社には登録しておくほうがメリットがあるな、と感じるようになりました。

ちなみに理由は「早期に転職先が見つかった」、という短絡的なものではありません(理由については、後述します)。

「再就職支援会社」というのは、一般的な「転職エージェント」と若干サービスのニュアンスが違います。

この件につき、私は以前にブログを書いた時点では認識が間違っていました。

再就職支援会社=転職エージェントと思っていたのですが、そうではなく、私のように会社都合で退職した社員限定で再就職の支援をしてくれるのを「再就職支援会社」と呼ぶのです。

転職エージェントというのは、自己都合で辞めて、自分で登録して利用出来ますが、再就職支援会社は、会社都合で早期退職した人間限定で、在籍していた会社の紹介でしか登録が出来ないのです。

ちなみに私の場合、この登録費用の負担も会社がしてくれました。会社としては会社都合ということで、福利厚生の一環になると考えているのが一般的なようです。

再就職支援会社登録のメリットは3つ

さて、こういった支援会社に登録するメリットは、私は大きく分けて3つあると、自分が利用して感じました。

  • 退職後の不安を和らげることが出来る
  • 早期に再就職を希望すれば、応募出来そうな先をその支援会社が見つけてくれる
  • その支援会社でしか受けられないセミナーがある

会社都合の早期退職の場合、それ自体がいわば「突発的に発生する出来事」なので、それに備えて準備している方は多くないと思います(ちなみに私は準備は全くしていませんでした)

なので当然ですが、最初は不安です。

ただ、そういった支援会社の担当者は、会社都合の早期退職で辞めた人の支援を専門としているため、それに特化したノウハウがあるように自分が利用して感じました。

2点目のメリットは、自分がもし早期に再就職したい場合、自分の希望にマッチしそうな再就職候補先を選定して提示してくれるという点があります。

ただ、この件に関して私は、「早期に就職する気はない」と初回の個別面談時に担当者に伝えましたので、1度紹介されただけで終わりました。

なので、もっと積極的に早期の再就職の希望を伝えていれば、どのような対応をしてくれたかまでは未経験ですが、面談時の内容を踏まえ、話し合いをしながら相談というスタンスは取ってもらえるように感じました。

ちなみに、支援会社に一番最初に訪問したオリエンテーション的な集まりの場で、「わたくしどもは出来る限り早期に皆様に再就職頂けるよう、全力でサポート致します。早ければ1か月以内、遅くとも3~4か月以内を目標にと思っております」と、支援会社の担当の方が話していました。

支援会社独自のセミナーが受けられるメリットに注目!

3つ目に私が感じたメリットは、「その支援会社でしか受けられないセミナーが用意されている」という点です。

セミナーとか講義・研修というと、会社員の頃は「眠い」「終わった後のレポートが面倒」「一方的に話を聞かされるだけで苦痛」・・・など、私はネガティブなイメージしかありませんでした。

しかし、支援会社が主催しているオンラインセミナーは、私の今後の生き方にヒントを与えてくれるきっかけになりました。

私が「2度と会社という組織で働きたくない」、「出来れば組織に属しない形で収入を得る方法を模索したい」と面談で担当者に伝えたところ、独立に向けたセミナー(オンライン)があるので、そちらの参加はいかがですかと勧められました。

最初に聞いた時、「独立なんか自分には無理」、「何の資格もない自分に事務所を構えて開業して出来る分野なんてない」、「コンビニのフランチャイズ開業など、初期投資のリスクのあることなんて絶対にしない」と思っていて、「独立」という表現が正直ピンときませんでした。

ただ、このセミナー受講は失業保険の受給認定に必要な「月2回の求職活動」にカウント出来るということだったので、最初はその回数稼ぎでいいか、というレベルで参加した次第です。

ただ、何度か講師の方の話を聞いているうちに、「開業」という言葉の垣根が、私の中で随分下がってきたと思えるようになりました。

このセミナーは全部で8回シリーズになっていて、毎月2回程度(1回約2時間)行われています。

なので、1クール8回聞き終わるまで4か月かかるのですが、数回参加した頃、自分が退職後にアルバイト感覚で使っていたクラウドワークス ランサーズ などの副業サイトの名称が講師の方の口から飛び出したのです。

その時、「なるほど、個人レベルの超スモールビジネスで仕事を受ける場合、クラウドワークスとかランサーズ経由で受けるのは、今の時代は珍しいことじゃないのか!」と教えられたのです。

再就職支援会社が主催するセミナーで、講師の方から「クラウドワークス」「ランサーズ」のサイト名が出てきたということで、「独立」ということを難しく考えなくていい、ということに気付きました。

もし仮に私が早期退職の際、支援会社の登録を断っていれば、「クラウドワークス」「ランサーズ」は私の中では未だに「単なる副業でやるお小遣いサイト」という認識だったでしょう。

でも「再就職支援会社主催のオンラインセミナーで紹介された」ということで、そういったサイトの見る目が変わったのです。

ちなみに私は「クラウドワークス」「ランサーズ」では、主に「ライティング」しかやっていません(というか、それしか出来ません)。

ライティングの場合、月に10万円稼ぐのはきついなと自分でやってみて、体感していました(頑張っても5~6万円が限界かなと・・・)。

ただ、オンラインセミナーで講師の方の話を聞いていると、「それらのサイトを使ってスキルをアップさせ、実績を積み上げて信頼を得る」、「つながりのきっかけは副業サイトでも、その繋がりから別の仕事の発注が舞い込むことがある」など、ビジネス的に広げていける可能性があることもを教えてもらった気がしました。

こういうことに気付かせてくれるのが、セミナーのメリットだと思いました。

余談ですが、仮に今の私が独立となると、肩書はどうなるのか?

「フリーライター」「ブロガー」ということになるでしょう(ただ、このブログを書いている時点では、生活出来る収入が得られる状態でなく、偉そうには言えませんが・・・)。

ただ、これが少しでも軌道に乗り、月に5万、10万でも稼げるようになれば、しょぼい稼ぎですが一応「個人事業主」ということになります。

おそらくセミナーの講師の方のイメージは、もう少し規模の大きなビジネスのことを念頭に置いて話していると思われますが、そもそも早期退職で辞めた私は、退職前の会社で得たスキルなど何もないので、事務所を構えての独立などは、到底イメージ出来ません。

私はベンチャー系の企業にいましたが、30年いても、他社で通用するスキルなんて全くつきませんでした。

ベンチャー系なので、ソフトもその会社オリジナルなシステムが使われており、その会社内では何とかなってましたが、外に出てしまえば全く役に立ちません。

ただ、会社を早期退職する方って、多分大半が私みたいな方ばかりだと思います。

そもそも、何か資格があって会社としても「この人には残って欲しい」と思えば、早期退職に応募しても会社は引き止めるはずです。

なので最初は「独立」と聞いても、「はぁ?そんなの自分には関係ない」と最初は思うでしょう。

ただ、今の時代は、ネットを駆使すればお金を作る手段はたくさんあることも、徐々に分かってくるようになりました。

私がこういう思考になれたのは、早期退職支援会社に登録し、そこで開催された講義だったということで、私としては「再就職支援会社に登録したメリットはあった」と、今になって思い返しています。