会社都合で早期退職する場合、多くの方が最初は再就職先を考えることでしょう。
また、正社員での再就職まではいかなくとも、アルバイトや非正規社員など、「雇われの身」を考える方が多いと思います。
これらは一般的に「是」とされる考え方に見えますが、早期退職して2年以上経過して日が経つにつれ、私はあれこれ思いを巡らせているうちに、こういった一般的な考えに大いに違和感を覚えるようになりました。
雇われの身で働くも早々にその仕事場がイヤになったらどうなるの??
早期退職者が運よく再就職先が見つかったとしましょう。
働く身分は正社員、バイトなどは問いません。
給料は月に約15万円程度とします。
しかし働き出してしばらくすると、「この仕事は自分には向いていない、無理だ・・・」と思うようになり、退職を決断したとしましょう。
その仕事場で半年働いたとするとこの間の収入合計は90万円です。
しかし辞めた後、また別の仕事先を探さねばなりません。
この場合、一度再就職したものの半年しか続かなかったということで、次の働き場所探しはより自分に合うところを探そうと慎重になるでしょう。
また一方では半年勤めた仕事場で嫌な思いをし、「もう働くなんてコリゴリだ」と精神的に打ちのめされる可能性も0ではないでしょう。
結果、次の職探しの気が進まず、ダラダラと日が過ぎてしまってその後半年経っても次の仕事先が見つからないといった状況にでもなれば、この間収入は一切入ってきません。
つまり前回働いた場所で得た90万円が12か月間での全収入になり、これを1か月に換算するとひと月あたり約75,000円にしかなりません。
しかもその後も働き先のメドがつかないと、その後は長期にわたって100%割増退職金の切り崩しになる、という状況に陥ってしまいます。
投資もリスクはあるが再就職のリスクよりはマシ
株やFXなどの投資にもリスクはあります。
ただ、先に述べたように突き詰めて考えていくと再就職にも大いにリスクがあることが分かり、むしろこちらの方が投資に比べてリスクが高いように思わないでしょうか?
「雇われて働く」ということは、自分の身を削って働くということです。
皆さん、長期間サラリーマンをしていてさんざん今まで身を削ってきましたよね?
それが嫌で早期退職募集に手を挙げたのに、また身を削るんですか?という話です・・・
現在50代ということはこの先60代、70代と年々体力はなくなってきます。
それに反し、再就職できる先というのは肉体労働を強いられるものが多いのではないでしょうか?
こうなれば体を壊すリスクが高まることは容易に想像が出来ます。
もちろん、株やFXなどの投資には含み損を抱えた際に、「大事なお金がこのままなくなってしまったらどうしよう」という不安を覚えてしまうリスクはあります。
ただ、投資は肉体労働ではありませんので、体を蝕む危険はないです。
夏の猛烈に暑い日でもエアコンの効いた部屋でトレード出来ますし、冬の寒波の訪れた日でも暖房のある暖かい部屋にいられます。
また、現に世の中には「専業トレーダー」という方も一定数存在し、そういった方が発信している情報(ネット記事、ユーチューブ動画、出版本)などで勉強することが可能です。
ちなみに投資の世界には「休むも相場」という格言もあり、自分のペースで相場が読めなくなればトレードを休むことも可能です。
「雇われの身」でどこかで働くと、しんどくても職場の都合で出勤しなければならないこともありますよね?
老体に鞭打って働くなんてもう懲り懲りではないですか?(笑)・・・
再就職先での経験と投資での経験、先々生きてくるのはどっち?
仮に再就職出来た場合、仕事を覚えればそれなりに経験を積んでいくことでしょう。
ただ、所詮一度退職した人間の再就職です。
ある日突然、「実は今月末で辞めてもらいたいんだが・・・」と雇い主から解雇を通告される可能性は大アリだと思います。
従って早期退職して運よく雇われの身で仕事にありつけたとしても、これが5年、10年続く保証はどこにもありません。
一方、投資での経験はどうでしょうか?
確かに「思っていた以上の含み損」を抱えてしまいますと最初は誰でもビビります。
いい思いばかりではなく、投資の怖さを思い知らされる出来事もちょくちょく起こります。
ただ、そこで不安と戦い、何とかそれを乗り越えた経験は必ず後に生きてきます。
私も以前に記事にした通り、損切せずにレートが戻ってきた経験をしています(下記の記事以外にも何度も含み損が大きく減った経験を随時しています)。
※注) この記事は私自身の投資体験談を書き記しているものに過ぎず、投資を推奨するものではありません。
あくまでも投資は自己責任でお願いします。