セミリタイアしてから、私は2年以上「働かない時間」を過ごしてきました。
自由な生活は心地よいものでしたが、その一方でこんな不安もつきまとっていました。
「もう生活リズムは戻らないんじゃないか?」
「久しぶりに働いたら、すぐに疲れ果ててしまうのでは?」
投資の不安定さも分かり始め、退職金の目減りを少しでも遅らせるために「そろそろ働こうかな」と思い始めたときも、頭の中を占めていたのはそんな不安ばかりでした。
長いブランクは案外すぐに解消する
2年半以上もの間、雇われて働くことをしていなかった私。
それでも働き始めてみれば、生活リズムはあっけないほどすぐに戻りました。
「ブランクがあるからもう無理かも」と恐れていた気持ちは、始めて数日で吹き飛んでしまったのです。
この経験から、人間のリズムというのは“休んだら壊れる”のではなく、“休んだからこそ回復する”のだと実感しました。
案ずるより産むがやすし
働き出す前の私は、心の中で不安をふくらませていました。
しかし、いざ行動に移してみると「なんだ、案ずるより産むがやすしじゃないか」と思えたのです。
働き始めることで、自分はまだ十分に動けることを再確認できた。
それこそが、大きな安心感につながりました。

猛暑の中でも週4日働けたという自信
しかも再就労を始めたのは、2025年8月。連日の猛暑日が続く、1年でもっとも厳しい季節です。
働く場所の多くは室内でエアコンが効いていますが、通勤では容赦なく暑さにさらされます。
それでも嫌気がささずに週4日程度の仕事をこなせたことは、私にとって大きな発見でした。
「過酷な条件でも、自分はまだやれる」──これも心強い安心感になりました。
精神の軽さが支えてくれる
会社員時代と比べて、今の働き方は精神的な重さがまったく違います。
プレッシャーも責任の重さも、あの頃とは比べものになりません。
もちろん、そのぶん稼ぎは大きくはありません。
アルバイト中心なので収入だけ見れば「軽い働き方=軽いお財布」なのは事実です(笑)。
でも、それ以上に「気持ちが軽い」ということの価値の大きさを実感しています。
だからこそ、多少の暑さや疲れも「まあ大丈夫だ」と受け止められる。
精神的に軽やかな状態で働けていること自体が、ブランク解消以上の大きな意味を持っているのだと気づきました。

お金以上に大きな“心の回復力”
再就労を始めたときの目的は「退職金の減りを遅らせたい」という金銭的な理由でした。
しかし実際に働き出して得られた最大の喜びは、お金以上に“心の回復力”を実感できたことでした。
長く休んだとしても、人は必ずエネルギーを取り戻せる。
ブランクは恐れるべきものではなく、次の一歩のための充電期間なのだと身をもって感じました。
まとめ
セミリタイア後の再就労は、不安だらけのスタートでした。けれど実際に働いてみれば、
- 生活リズムはすぐ戻る
- 不安は案外すぐに消える
- 過酷な環境でもやれる
- 精神的に軽やかに働ける
という発見の連続でした。
そして何より、「自分にはまだ回復力がある」という安心感を得られたことが、最大の収穫でした。
もしあなたが「長く休んだらもう働けないかも」と不安に思っているなら、どうか心配しすぎないでください。
ブランクを恐れる必要はありません。働き始めれば、きっと自分の中に眠っていたエネルギーが蘇ってくるはずです。

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