昨今は、春夏秋冬関係なく早期退職のニュースを目にするようになりましたね。
5月11日にはヤフーニュースで、カシオ計算機の早期退職実施にニュースが出ていました。
カシオの早期退職は全従業員の1%程度の模様
カシオ計算機のホームページで従業員数を確認してみますと、今年の3月末時点で約12,000人程度のようです(単体、連結含む)。
従って、今回の早期退職で想定されている170人は、約1%にあたります。
会社の規模からしますと1%程度の人員削減はやむを得ないのかもしれませんが、入社時に終身雇用を考えて入社した社員にとっては、苦しい選択になるのは間違いありません。
日本社会で早期退職は当たり前になりつつあり、早急に50代の受け皿が必要ではないか?
このひと月だけを見ても、当ブログで早期退職のニュースを紹介するのは3度目になります。従って、もはや現代の日本の企業社会では、「大半のサラリーマンは50代前後で一旦職を失う」ことが普通の時代になっているとは言えないでしょうか?
カシオで早期退職される方につき、退職後の身の振り方は決まっているのでしょうか?
ヤフー記事によると、「希望者には再就職支援を行う」とは書かれていますが、これが一筋縄ではいかず、困難を極めることはこれまでも当ブログで書いてきました。
従って社会全体として、早期退職された元会社員の受け皿を用意するなどの対策が必要とはいえないでしょうか?
再就職先がなく割増退職金切り崩しの末路はどうなるか?
早期退職の際に割増退職金を手にすると、最初はそのお金で何とかなるという気持ちになります。
何らかの仕事に就ければ、収入は多少下がってもその割増金を保険に年金まで、ということを思い描きますが、再就職はおろか、パートやアルバイトですら採用されないとなれば、心境は徐々に変わってきます。
失業保険の給付が終わり、割増退職金切り崩しの一択しか手段がなくなりますと、年金給付の歳までこの退職金で賄わなければならなくなります。
しかし計算してみると、どう考えても年金受給まで持たないことがほとんどではないでしょうか?
仮に年金受給まで持たせようと思えば、月に10万円を切る極貧生活を余儀なくされるケースさえ珍しくありません。しかも、年金受給も65歳からさらに遅らせる方向といわれており、お先真っ暗です。
その結果、こういう思考のループになってもおかしくはありません。
再就職先を探すが雇ってくれる先はほぼない、という実態を身に染みて知る
↓
退職金切り崩しで賄うしか手段がなくなる
↓
年金受給まで貯金が持たないことが確実になると、親が健在ならば実家に頼ることも視野に入れざるを得なくなる・・・。その他、持ち家があれば売却など、老後破産を回避する策の工面に走らねばならない・・・
真面目にサラリーマン生活をしてきた末路がこれか・・・と、今の日本社会の在り方が悲しくなります・・・
ベーシックインカムの導入を、真剣に社会全体で議論する風潮になることを願わずにはいられません・・・
私の周りに、50代独身で資産があるので会社が早期退職実施したら即応募してリタイア予定という人が何人かいます。彼らは仕事が忙しかったせいか、金がかかる趣味がなく1人なら死ぬまで問題ないだけの資産を持っています。パートの仕事を当てにしているかもしれませんが、おそらくパートがなくても問題ないでしょう。独身1人暮らしだとアーリーリタイアしたら出費が減ることが多いです。(私がそのパターン)一緒に遊びに行く相手がいないし酒を飲むのも一人で宅飲み。高級ホテル、レストラン、旅行も一人で行くのは寂しいだけです。
現在、独身中年男性のFIREは残念ながら世間体が非常に悪いです。こどおじ呼ばわりされたり、ボランティアでも危険人物視されます。バイト、パートは冷たくお断り、断られたところはその後もずっと求人出し続けてます。結局、大多数の人は50代無職→「リストラされて金なし、仕事なし、親の年金頼りの貧乏人」というイメージなんでしょうね。早期退職で金に余裕がある独身男性のFIREが増えて、そういう負のイメージがなくなって欲しいですね。
コメントありがとうございます。
早期退職すると出費が減るのは私も自分で体感しています。
会社員時代はストレスで、その発散のために無駄な浪費が多かったことが分かってきました。
FIRE・リタイヤ者のイメージについても同感です。
身内や親戚からも、「なぜ働かないのか?」という目で見られている空気を感じるのが鬱陶しいです(笑)
こんにちは
50代おじさんさんの仰る「独身中年男性のFIREは残念ながら世間体が非常に悪いです。」は、既婚者も同じでしょうね。日本では、まだまだ早期退職のイメージが、リストラに遭った出来の悪い会社員ということなのでしょうね。一方、出来の悪い会社員ほど、会社に残るという話しも聞くのですが(笑)。いずれにしても、無職のイメージが良いはずはないでしょう。でも、自分の人生ですから、世間がどう見ようと、自分のポリシーで生きていくしかないですね。少なくとも、会社員として過ごした30年余りは、そんなわけにはいかなかったのですから、ここからですよ!
コメントありがとうございます。
最近思うのが、日本社会ではサラリーマン生活をしていると、ごくわずかな超エリートを除き、50歳前後で無職になるのが誰でも行き着く現実だ、という点です。
5/5に当ブログで書いた「50代の早期退職者が再就職活動をしない方がいい理由」の記事内で紹介した動画「50代の転職活動は無意味」で話されている内容が、非常に納得性が高いです。
この動画の管理者「なんとか」さんは、動画内で話されているように会社員時代に執行役員まで出世された方です。そんな方でも50代になれば仕事を失っていますので、会社に必要とされて残留する会社員になるには、もはや創業者の次位の副社長クラスまで出世するようなことすか道はないのでは?と感じます。
逆に何度早期退職勧告されてもそれに応じず、しがみついて冷や飯を食わされながら定年まで我慢するかですが、これは精神的苦痛が想像を絶するもので、鋼のメンタルが必要になりますし・・・。
定年まで勤めあげられる会社員の数が非常に少なくなっている時代だということを、影響力の強い有名人に声を高く発信してもらい、50代で会社をリタイアするのはごく普通・・・という風潮の世の中になって欲しいですね。
私のような素人がブロぐでいくら訴えたところで、ほぼ効果はないでしょうから・・・
今やってる警備のパートでは高齢者の方が多く働いていますが、小遣い稼ぎの方もいれば、生活費が苦しくて夜勤連勤する人もいます。同年代で、親の介護で前職を退職した人がパート同僚にいますが、生活費が苦しくて転職活動をしているが、中高年には低賃金の業界しか選択肢がないので大変とこぼしていました。小遣い稼ぎでこんなきついパートをしている人を見るとなぜそこまでして働くのかな?と疑問に思います。ちなみに私は2,3カ月で辞める予定です。
結局、退職しようがしまいが、50代までに十分な資産を貯めないと中高年になってからもきつい仕事を続ける羽目になるということでしょう。今更言われても困る人も多いでしょうが、自己責任ってやつですね。
しかし、良いパートってどこにあるんですかね?なんとか見つけようといろいろやってみましたが、今のところ見つかっていません。どうせ暇なのでもうしばらくいろいろ試してみようと思いますが、現実として、今後はタイミーなどの短期パートで探すしかないのかなというのが正直な感想です。
コメントありがとうございます。
日本は先進国とは言えなくなっている感じがしますね・・・。
体力がなくなる高年齢に向けた仕事が、低賃金の肉体労働って、発展途上国か?と思ってしまいます。
体を使わずに時間も自分の好きに働く方法としては、やはりこれからはネットを使うということになるのかなと思います。
ネットなのでクライアントが誰なのか全く不明ですが、その分気を使わなくて仕事のやり取りが出来るのは魅力です。