割増退職金、どう使う? 会社都合の早期退職後の「3本柱」実体験

早期退職の際にまとまった割増退職金を受け取ったとき、誰もが「これをどう使えばいいのか」と悩むはずです。私自身、会社都合による早期退職に応募し、実際にその場に立たされました。

結論からお伝えします。私が辿り着いた割増退職金の使い道は、次の3本柱です。

  • 切り崩し(生活費に充てる)
  • 投資(長期・短期を組み合わせ、資産運用する)
  • 労働収入(クラウドソーシングやパート・アルバイトなどで補う)

この3本柱にした理由は単純です。どれか1つに頼りきると、それがダメになったとき一気に不安と焦りに襲われるからです。この発想は、会社員時代の反省から生まれました。

長く同じ会社で働いてきた私たちが直面する現実

会社員時代、私は長く1つの会社・業界で働きました。その結果、気づけば「その企業や業界の中でしか通用しない自分」になっていたように思います。つまり、収入源を1箇所にしていると、これが崩れた際に途方に暮れるというのは大きなリスクです。現に私も早期退職後、「これから何をして生きていけばいいのだろう?」と不安な時期がありました。

同じような思いをされた方も、きっと少なくないはずです。だからこそ、生活の基盤は3つに分け、リスクを分散させる、これが私なりの答えになりました。

投資:積立だけでは間に合わない現実

投資と聞くと、多くの方が「NISAで積立投資信託をやろうかな」と考えるのではないでしょうか。私も最初はその道を検討しました。確かにNISAや積立投信は王道で、手堅く、低リスクの方法です。

しかし――積立投資はそもそも「長期で資産を育てる」ことが前提です。20年、30年といったスパンでコツコツ積み上げるもの。50代で早期退職した私たちにとって、これは目の前の生活費の足しにするにはあまりにも時間がかかりすぎます。

一方、一般的に「投資=ハイリスク」のイメージでよく話題に上がるのは個別株でしょう。ただ、これも私にとっては非常にしんどいと感じるものでした。株は基本的に「上がるのが前提」の世界。リーマンショックやコロナショックのような暴落時には、なすすべがなく、手を出すのも躊躇するものです。そもそも個別株の選定自体、難易度が非常に高いと私は感じました。

だから私は考えを変え、多少のリスクはあっても「売り」「買い」の両方から入れるFXに活路を見出したのです。

私が選んだ投資はFX

FX(外国為替証拠金取引)は株と違い、「買い」でも「売り」でもエントリーできるのが大きな特徴です。上がる相場でも下がる相場でもチャンスがある。これはテクニック次第で、生活費の足しにできる可能性があると感じました。

もちろん現実は甘くはなく、2年以上取り組んだ今も「これで絶対に大丈夫」という確信までは持てていません。それでも、世間でよく言われる「FXは怖い」というイメージとは、実際のところ違うと私は感じています。ルールを決め、損切り・利確を徹底すれば、決して怖いものではないのです。

切り崩し:生活費の柱として現金を確保

割増退職金の使い道の中で、理想を言えば、そもそも切り崩しゼロで済むことです。つまり、再就職して、前の会社と同じ給料がもらえる会社に入ることが一番の理想でしょう。

ただ、そんな境遇に恵まれる方はごくわずかです。(そもそも、そうした好待遇に恵まれた方は、きっとこのブログに辿り着いていないはずです。)

だからこそ、割増退職金の一部は切り崩すことを前提に、生活の柱をどう立てるかを考える必要があるのだと思います。どんなときでも2,3年、ないし数年分の生活費は現金で持っておく安心感は大きいです。

労働収入:無理のない範囲で少しずつ

労働収入も、「無理なく」「続けられる範囲で」が大前提だと感じています。

50代以降、体調や家族の事情でフルタイムは難しい方も多いでしょう。

私自身は、クラウドソーシング(在宅でのデータ入力や記事作成)が大半で、パート・短期アルバイトなどはいまだに「雇われる」ことへの抵抗が抜けずにやっていませんが、この先心境が変われば、無理せず少しずつ収入の足しにしていきたいです。

比率は自分次第でいい

投資・切り崩し・労働収入の比率については、私は「こうあるべき」とは思っていません。月々の状況によって変わるのが普通です。今月は投資が上手くいったとか、とんでもなく楽で美味しい短期バイトがあったとか、そんなこともあるでしょう。

だから、比率は人それぞれ、月によっても変わって当然です。あくまで私の感覚ですが、「年間での切り崩し額のMAXはこのくらいにしよう」と決めておけば、それで十分ではないでしょうか。

せっかく社畜を卒業できたのですから、お金の作り方くらい、好きなようにしようじゃありませんか!時間の使い方を自分で決められるセミリタイア生活を手に入れたのですから!

※注) この記事は私自身の投資体験談を書き記しているものに過ぎず、投資を推奨するものではありません。

   あくまでも投資は自己責任でお願いします。

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