「早期退職後は、月10〜15万円をパートやバイトで稼げば大丈夫」。
そんな言葉を、ファイナンシャルプランナーのコラムやライフプランの話でよく見かけます。
でも、私はそこにどうしても違和感を覚えるのです。
パートやバイトは“手っ取り早い”けれど…
確かに、パートやアルバイトは現実的な選択肢です。
50代なら採用に少し時間はかかるかもしれませんが、今の人手不足の状況なら、どこかしらには受かる可能性も高いでしょう。
月に10〜15万円という金額も、フルタイムに近い形で働けばなんとか届きます。
でも、それで本当にいいのか?と思ってしまうのです。
そもそも「なぜ早期退職したのか」
私が早期退職に応じた理由は、以下のようなものでした。
- 終わりの見えない閉塞感
- 面倒な人間関係
- 理不尽な責任の押しつけ
- 「雇われていること」への違和感
つまり、会社員としての生き方に、どこかで“限界”を感じたからです。
そうして一度“会社”という檻の外に出たのに、また同じような「雇われる」構造に戻るのは、結局元の木阿弥では?という気がしてしまうのです。
「月15万稼げばOK」は本当に軽い話か?
よくあるファイナンシャルプランナーの記事では、「年金とパート収入があれば老後も安心」と語られていますが、その「月10〜15万円」を現場で稼ぐのは、実際には決して楽ではありません。
- 時給1,100円なら、月15万円稼ぐには約140時間(週35時間)働く必要がある
- 責任やストレスは軽くても、身体的にはそこそこきつい
- 収入は現役時代の半分〜1/3
- 非正規なので、いつ切られてもおかしくない
これで本当に“第二の人生”なのか?
せっかく会社を辞めたのに、また雇われの不安定さを抱えるのか?
そんな疑問が、どうしても湧いてきます。
「雇われずに、無理なく10〜15万円を稼ぐ道」はないのか?
ここが私にとっての問いかけです。
パートやバイトを否定するつもりはありません。
でも、「もう一度自分で選び直す」ための選択肢は、他にもあるのではないか?
本当の意味での自由や納得感を得る働き方は存在しないのか?
「どうせその程度の稼ぎならバイトでいいじゃない」
そんな“軽さ”に対して、私は一石を投じたいと思うのです。
あなたはどう思いますか?
この違和感を持っているのは、私ひとりではないはずです。
小さくても、自分らしい働き方や収入の作り方──
この先も、そんな可能性を少しずつ探っていこうと思います。
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