会社員生活で感じた違和感
早期退職し、会社員時代のことを思い出すことがあります。
最近ふと思ったのが、「こういうタイプの人には30年サラリーマンやってて一度も出会わなかったな・・・」ということ。
どういうタイプかというと、「サラリーマンになってホントによかった、こんな幸せな人生はない、と言って会社員という身分に100%満足して日々を送っているタイプの人」です。
ちなみに「こういう人あまりいなかったよな」とか、「何人かはいたな」というレベルでもありません。
社内、取引先含め、私は約30年のサラリーマン生活でこういうふうにサラリーマン生活に何の不満もなく充実した日々を送っている人にはただの1人も出会ったことがありません。
充実感を持つ職業とサラリーマンの違い
例えば大谷翔平選手のように大成功した人ならば、「野球というスポーツに出会えて自分はホントに幸せだった。好きなことを仕事に出来て稼げてこれ以上の人生はない」と思うでしょう。
また、路上ライブからスタートし、徐々に人気が出て大人気アーティストに上り詰めたミュージシャンなども、自分の仕事に誇りを持ち、幸福感を感じて人生を送っていることでしょう。
科学の研究者なども自分の研究が世に認められて世の中の役に立っていることが認識出来れば、内面から喜びがあふれ、充実した人生を送っていると想像します。
ただ、会社員の場合、心の底から「今の自分はホントに幸せだ、サラリーマンって自分の天職だ!」と思って働いている人がほぼいない(30年勤めた私が出会ったことがないので)というのが実情かと思います。
長く会社員をやられている方に聞きたいですが、幸せそうなサラリーマンって見たことありますか?(笑)。
宝くじや競馬に見る会社員の本音
ちなみに別のタイプのサラリーマンはいっぱいいました。
年末ジャンボの時期になると、「宝くじが当たったら俺、会社なんて速攻辞めるから」という人。
ダービーなどの競馬の大きなレースで高い配当が出ると、「あのレース当てた?当ててないよね?当ててたら今日、こんなとこで仕事なんてしてねぇよな、ハッハッハ!」と自虐的に話す人。
・・・つまり、会社員のほとんどがやりたくない仕事に就き、生活のために仕方なく社畜として生きているということなんですよ。
自分も2年前までこのうちの1人だったかと思うと、よく生きてこれたなぁ、と少し怖くなります(心は壊れる寸前でギリギリでしたが・・・)。
誰一人、充実感を持って会社で働いていないわけですから、雰囲気は当然重くなります。そんな場所に毎日入っていかねばらならなかった苦痛も、今思うと相当なものでした。
武田薬品が直近4年目で2度目の早期退職を募集
9月5日に武田薬品が直近4年目で2度目の早期退職を募集するという趣旨の記事が出ました。
詳細な事情は知りませんが、1度敢行した早期退職後にも、経営はいい方向に向かわなかったということなのでしょうかね?
今回、記事を読んでいて印象に残ったのが、「残ったところで安泰でもない」と書かれている箇所です。
「勤務地の保証はできない」と社員に伝えられたということで、金銭的な不安があって早期退職すると手を挙げなかった場合、全国どこに飛ばされるか分からないということです。
40~50代になり、今更馴染みのない土地に引っ越してイヤイヤサラリーマン生活を続けるのって苦痛以外の何物でもないのではないでしょうか?
会社ってとこはホントに怖いです。
運よく抜け出せた自分はこういう記事を見るにつれ、ラッキーだったなとつくづく思います。