投資では含み損は避けて通れない
株やFXなどの投資には、「含み損」がつきものです。
含み損は持ってしまうと精神的に辛いですが、かと言って含み損皆無で投資で利益を得ることは不可能でしょう。
従って、「含み損が出ることは覚悟し、上手く付き合うことで投資で利益を得る」ということが必要になるわけです。
もっとも、「上手く付き合う」という表現はカッコイイですが、現実はそうはいかないもの・・・。
私は投資でFXをやっていますが、自分が持ったポジションからレートが逆行してしまい、想定以上の含み損を抱えてしまうと、そこからはレートが戻るまで辛い精神状況と格闘です(笑)。
ちなみに逆行してしまえば損切りをする手がありますが、「損切り貧乏」という言葉もあるようにそれをすることによって利益が減ってしまうため、私は損切りをせずに戻りを待つスタイル(必要に応じて証拠金を追加入金)で今のところトレードをしています(いずれは方針変更も考えねばならないかもしれませんが・・・)。
含み損の対処法としては、「証拠金を追加する」「損切りをする」「何もしない」の3つというのが一般的です(くしくも以下の2つの動画でほぼ同じ内容のことが述べられています。
投資の術を身につけるには自分で手を動かして実際にトレードするしかない
2024年から新NISAが始まり、始まった当初はTVの情報番組でも取り上げられていました。
番組内で経済アナリストが新NISAについて解説をした際、MCやひな壇芸人が「結局銘柄は何を買えば儲かるんですか?」と質問することも多かったです。
この時、アナリストは特定の株の銘柄を挙げることはなく、「投資は実際に自分で手を動かしてトレードして手法を身につけるのがいいですよ」という主旨の回答をしていました。
これは私も同感です。
私も約1年、FXで自分で手を動かし、失敗して経験を積んできました(現在進行形)。
現状は7月の急激な円安→円高進行で、クロス円の「買いポジション」で20ポジションほど含み損を抱えてしまっています(すべてヒロセ通商 の最小ロットである1,000通貨単位ですが、それでもクロス円だけで30万円程度の含み損になっています)。
ちなみにこれらは買いポジションなのですべてスワップポイントプラスのポジション。
従って損切りせずに持っていれば時間が経てばスワップが効いて買いを入れたポジションまでレートが戻らなくてもプラスマイナス0で決済が可能と割り切り、長期保有を覚悟しています。(158円の値で買いポジションを持っているUSD/JPYは、2025年7月に151円程度まで回復してくれればポジション決済できる見込み(USD/JPYのスワップポイントがヒロセ通商 の場合、現在(2024年9月)は1日あたり約21円。従って365日で7,665円となり、7円60銭程度分レートが買った時点のポジションに戻る際に助けてもらえます))。
ちなみに1年は長いので、本音はもっと早く戻って欲しいですが、これは自分の力ではどうしようもないので達観するようにしています。
こういう苦い経験も、自分で手を動かしてやったことなので、いつかこの失敗が実を結ぶ日があると信じています!
含み損は確かに辛い。しかし早期退職前の会社員時代の辛さに比べるとぜんぜんマシである!
FXをやり始めて想定外の含み損を抱えると、これなら働いて稼いだ方が楽かな?と思ったことがあります。
しかし自分の中でいろいろと思考を巡らせると、最後には必ず「いや、もう会社で経験したようなことは御免だな。それなら含み損で悩む方がマシだ!」という結論に至ります。
つまり、私自身の中で、約30年勤めた会社員時代に追ったダメージが相当大きいということなのです。
もう少し掘り下げますと、投資による含み損の悩みは、「金銭的な悩み」のみ。
要は「お金」のことに集中して気を揉めばいいわけで、証拠金が不足しそうなら入金するなどの管理を自分できちんと行えばいいのです。
また、その悩みがどうすれば解消するか?もはっきり見えていますよね?
レートが反転し、含み損が解消すればそれで解決です。
一方、会社員時代の悩みは、ひと言ではとても語れません。
私の会社員経験を思い出して箇条書きにして見ると、
・社内の人間関係
・上司からの無理な業務押し付けのプレッシャー
・責任を負わされる業務が多い
・部署内の人員不足によって業務量が多い
・異動でいつ何時どこの部署に生かされるか分からずビクビクしている(転勤含む)
・思わぬところからトラブルが降ってくる
・過去に例のない問題事項が発生した場合、解決策が見いだせず、処理方法や問題の解決時期が見えない
・そもそもこの会社で定年まで働けるの?経営危ないんじゃないの??と思って不安になる
・・・・と、挙げだしたらキリがありません。
投資で含み損がイヤで何もする気がない場合、究極は1日布団の中で寝ていて、ひたすら解消まで待つことだって出来ます(これはこれで辛いですけど(笑))。
しかし会社員の場合、仕事に行きたくなくても老体に鞭打って出社しなければなりません。
過去に例がないトラブルが発生して憂鬱な日でも仕事に行かねばならず、辛い思いを抱えながら問題解決に走り回らなければなりません(投資の含み損のように1日布団の中で寝ていて、嵐が去るのを身をすくめて待つ、ということも許されません)。
会社員時代のことを思い出すと、晩年は毎朝起きたら寝汗で汗びっしょりでした。
また、夜になると「このまま寝てしまったらすぐに朝が来てしまう・・・」と考えると毎晩深夜2:00過ぎまで眠れませんでした。
唯一ホッと出来たのが1週間の業務が終わる金曜の夕方のみ。
しかし土曜、日曜・・・と進むと当然ながらまた月曜がやって来ます。
ちなみに私はサザエさん症候群ではありませんでした(見ると嫌になるので、見ないように長年避けてました)。
GW、お盆休みなども最初はいいが残りが少なくなると泣きたくなるほど会社に行くのがイヤ・・・
こういった思いに比べると、FXの含み損に耐える方が何倍かマシ、と思えてくるのです!
正社員でなくパートやアルバイトに行ったとしても、そこもいわば組織なわけですから、会社員時代ほどではないにせよ、「小型版の組織」があるはず。
しかも高い確率でそこの責任者や一緒に働いている人は私より歳下、そこで自分がミスをして肩身の狭い思いをすれば多分メンタルがやられます(仕事も続かないでしょう)。
投資ならば痛い経験をしても、それが60歳、65歳、70歳と年齢を重ねるうちにそれが生きて細々とでも稼げる術が身につくという楽しみもあります!
※注) この記事は私自身の投資体験談を書き記しているものに過ぎず、投資を推奨するものではありません。
あくまでも投資は自己責任でお願いします。