会社都合の早期退職後のリアル。結局は大半の人がこういう生活になっているのではないのか?

早期退職の決断とその後の不安

会社都合の早期退職に応募し、それが受理されて退職が決まった時は、やっと会社生活から抜け出せるという喜びがあった半面、退職後の生活がイメージできない不安がありました。

これは恐らく大半の早期退職者が感じた経験があると思います。

では実際、早期退職した後はどうなるのか?

結論から言うと、大半の早期退職者が「割増退職金に頼った生活をしている」ということではないかと思います。

なぜならば、これを書いている私がそういった生活になっているからです。

再就職の厳しさと割増退職金の有効活用

ちなみに「頼り方」は人それぞれでしょう。

純粋に月にいくらかずつ割増退職金を切り崩している方もいるでしょうし、私のように割増退職金の一部を投資に回し、投資での収入を目論んで退職金の切り崩しを幾ばくかでも抑えようという策に出ている場合もあるかと思います。

究極を言うと最もカッコイイのは前職と条件の変わらない再就職先を見つけ、割増退職金にはほぼ手を付けない、というパターンでしょうが、果たして50代で退職しそんないい条件で再就職できる人なんているのか?いたとしても1%とかの低い確率でしょうから、結局は割増退職金頼みの生活、というのが実態だと思います。

ちなみに割増退職金の切り崩しですが、切り崩すことはやむ無しとしても、その額は少ないに越したことはないですよね?従って少しでもその額を少なくするべく、中にはアルバイトなどで働いている方もいるかもしれません。

そして究極の所、大半の人が破産などせず、それなりに身の丈に合った生活をして落ち着くところに落ち着いている、要は「それなりに何とかなっている」ということかと実感します。

データ不足がもたらす早期退職者の不安

このような「早期退職後のリアル」につき、ネットで見かける記事ではホントに情報が少なくて困りますね(笑)。

私も早期退職前、辞めた数年後の自分がイメージ出来ず、リアルな声を知りたくていろいろとネットで情報を検索しましたが、出てくる記事は「50代での再就職はキツイ」「50代の転職は収入が激減」など、再就職を前提にした記事がほとんどだった記憶があります(大半が呼んでいて気が滅入るモノばかり)。

また、会社都合で早期退職した人がその後どうなったのか?といったデータも総務省などは取っていないようですね。自分が知りたいのは、「50代で会社都合で早期退職し、運よく再就職先が見つかってその職場に5年以上定着出来た%」や、「50代で会社都合で早期退職し、再就職したものの半年程度で辞めてしまった%」などです。

こういったデータもなく、しかも会社都合の早期退職者がその後まともに生活出来ているかのリアルな情報(国としての公式データ)などもないので、実際に早期退職する際の不安は計り知れません(私がそうでしたので)。

2年間の早期退職生活から見えた現実

ただ、自分が早期退職して約2年経ち、現状は割増退職金に頼って生活していて(就職はしていない)、しかもこの生活がこの先も続きそうだという手ごたえがあるので、「何らかの形で退職金に頼る」というパターンが、会社都合で早期退職した者の数年後のリアルなのではないか?と最近思うようになりました。

ちなみにこういった生活はどうなの?と聞かれれば、会社員時代の荒んだ気持ちは一切ないので、当時に比べれば断然イイ!、という答えになります。

刺激があまりなく、ワクワクする機会も減った気はするものの、もう2度と会社員時代のような絶望的な心境にならなくていいのなら、そんなものは特に気にならない、というのが正直な感想です。