50代で会社を辞め、セミリタイアという生き方を選びました。
その決断の背景には不安もあったし、迷いもありました。
でも今、私ははっきりと言えます。
「あのとき、辞めて本当によかった」
そして今日、あえてその中でも「最大の幸せ」をひとつ挙げるとすれば、こんな言い方がしっくりきます。
“365連休”という圧倒的自由と、“50回の憂鬱”からの解放。
1年は52週。会社員には50回の“週明けの憂鬱”がある
会社員時代を思い出すと、1年の大半は「月曜日」が憂鬱でした。
日曜の夜——いわゆる“サザエさん症候群”に毎週襲われていました。
年間で言えば、52週のうち約50回は「また1週間が始まるか…」という気分で布団に入る。
「週明けが来るたびに“あぁ、また一週間が始まるのか…”と感じることが、今ではまったくなくなったんです。」
※実はこの気づきは退職して半年ほど経った頃にも感じていて、当時それを記事にもまとめていました。
その気分から、セミリタイア後は完全に解放されました。
カレンダーの“曜日”が、自分の気持ちに影響しないのです。
この「精神的な平日からの自由」が、想像以上に幸福感をもたらしています。
長期休暇明けの“あのブルー”が、もうやってこない
年末年始・GW・お盆休みなど、年に3回の長期休暇は会社員の楽しみの一つです。
10連休と聞けば嬉しくて、指折り数えたものでした。
でも、その最終日が近づくと気分はブルーに…。
「明日から仕事か…」という現実に引き戻される感覚。
今は、それがありません。
むしろ、大型連休が終わるほうが嬉しいくらい。
「やっと平和が戻ってくる。明日から街は空いているから出かけやすいな」
こんなふうに思う自分に気づき、
「ああ、自分はもう“あちら側”には戻れないんだな」と実感します。
どれだけ貢献しても“長期休暇”はサラリーマンの報酬には含まれない
もうひとつ、大きく感じるのはこの点です。
たとえば、会社に莫大な利益をもたらすようなプロジェクトを成功させたとします。
会社はあなたを評価し、昇進や昇給で応えてくれるかもしれません。
でも、こう言われたことはあるでしょうか?
「よくやってくれた。その報いとして、1年間の長期休暇を与えるよ」
——ないはずです。
どれだけ会社に尽くしても、“自由な時間”は報酬にならない。
それが会社員という働き方のリアルです。
セミリタイア後、“365連休”は現実になる
セミリタイアすれば、“雇われる仕事”はしなくてよくなります。
つまり、365日がすべて「自分の時間」になるのです。
2年で730日、3年で1,095日——4桁の連休です。
会社員時代、10連休や5連休でも喜んでましたよね?
しかしセミリタイアで会社員を引退すれば、その50倍、100倍・・・の連休が手に入るのです。
それもその後、一生涯に渡ってこの状態が続く可能性が高い・・・
もちろん、投資やブログ運営など“やること”はあります。
ですが、それは「やらされる」ことではなく「やりたいからやる」こと。
自分で選び、自分で動き、自分でやめていい。それが“自由な仕事”であり、“自由な時間”です。
長期休養期間終了日、ニュースのインタビューを見て思うこと
連休最終日の駅や空港でテレビのインタビューを受け、「明日から仕事です…」と暗い顔の人々を見かけます。
少し前までは、自分もその一人でした。
でも今は違います。
「こっちはずっと“平日”が休みだから、連休明けの静けさが待ち遠しい」
こんな心の余裕を感じるようになるとは、
かつての自分には想像もできませんでした。
最後に
“評価される仕事”の先にあるのは、更なる責任と業務だった会社員時代。
要は会社に操られ、主導権を握られているわけです。
今は“誰にも評価されないけど、誰にも縛られない時間”があります。
これが、私にとって「セミリタイア後に感じた最大の幸せ」です。
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