セミリタイア後、少しだけ“難しいこと”を始めてみた話

セミリタイアという言葉には、どこか「のんびり」「悠々自適」といったイメージがつきまといます。週3日だけバイト、残りは自由時間。確かに、それだけでもサラリーマン時代と比べれば夢のような生活です。

でも私は、あえて“ちょっと難しいこと”に挑戦しています。理由は単純。5年後、10年後の自分を守るためです。


難しく考えなくても月の収入10万円は実現できるけど・・・

例えば、月に10万円だけ稼げばセミリタイア生活が成り立つとしましょう。時給1,100円のバイトなら月90時間。週3日・1日7時間半のコンビニ勤務で達成可能です。週休4日ですし、生活費は退職金や貯金の切り崩しも含めれば何とかなる。

この生活、悪くありません。ただ、私はバイトをしたことがないので、あくまで理論上の話になります。

そのうえで、ふと考えるのです。

──この生活、いつまで続けられるのか?


バイトと試行錯誤、自分に合うのはどちら?

私は今、FXやブログ、微々たるアフィリエイト収入などで月に10~15万円程度の収入を得ています(月によってバラバラで波あり)。この程度では退職して3年経ちますが、大きな成功とは言えません。正直、投資の含み損もありますし、「これだけで生活できる!」とはまだ言えないのが現状です。

でも、バイトと違って、これらの活動には「伸びしろ」があります。

  • バイト:時給1,100円 → 年齢とともに下がる可能性もある
  • 試行錯誤型収入(ブログ・FXなど):今は月10万円 → 将来、積み上げ次第で青天井

同じ月10万円でも、この“伸びしろの違い”は非常に大きい。将来の体力低下も考えれば、肉体労働ではなく、頭を使って稼げる手段を今から育てる必要があると思ったのです。


「ちょっと難しいこと」に挑戦する意味

もちろん、最初から上手くいくわけではありません。私も手探りで、迷いながらここまで来ました。それでも、挑戦してよかったと思っています。

なぜなら、

  • 自分の裁量で動ける自由
  • うまくいけば“資産”になるコンテンツ
  • 誰にも雇われない生き方

…これらは、時給制のバイトでは得られない価値です。

「楽して稼ごうとしている」と思われるかもしれません。でも私はむしろ、逆だと感じています。「未来の自分に責任を持ちたい」からこそ、今あえて難しい道を選んでいるのです。


未来を考えるヒント:『ライフシフト』という一冊

こういった考え方の土台になった本があります。

それが、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットによる『ライフシフト〜100年時代の人生戦略〜』です。

長寿化が進む今、退職後の人生も「第二のキャリア」になる。学び、挑戦し、働き方を見直すことが、これからの生き方になる──

この本は、まさに私の背中を押してくれました。50代、60代に差し掛かった方こそ、ぜひ一度読んでみてほしいと思います。



おわりに

セミリタイアは「退くこと」ではなく「進む準備」だと思っています。

今は同じ10万円でも、将来の自分を見据えて「積み上げる力」を選びたい。たとえ失敗しても、その過程すら自分の資産になるからです。

そして何より、難しいけれど、自分の力で何かを生み出すことは本当に面白い──そう感じられるようになりました。

同じように考えている方の参考になれば、うれしいです。

コメント

  1. ご無沙汰しております。
    ブログを再開され、セミリタイア生活をブラッシュアップされていることを知り、素晴らしいの一言です。月に10~15万円程度の収入を得ておられるのは、まさに攻めのセミリタイア生活ですね。
    私なんて守りっぱなしのリタイア生活で、まもなく5年目に突入します。遅いかもしれませんが、ひまやりさんに学ばないといけません。

    • こちらこそ大変ご無沙汰しております。
      以前にリタイア王子さんとのやり取りで、私が「投資なんてばからしい・・・」的な話したことがありました。
      それからすれば、今やFXで幾ばくかでも収入を作ろうとしているのですから、二枚舌もいいところです(笑)・・・
      こうなった背景は、失業保険受給修了間近になっても、たとえ月5~10万のためといっても、バイトや非正規に応募する気力がなかったためです。
      なのでクラウドソーシング系、治験では全く足りないので、知識不足ながら退職金を資金とした投資に至ったというわけです。
      守りのリタイア生活が安全だと思いますよ。
      私は生活費すべてを割増退職金の切り崩しに頼ると、年金受給時の65歳の時点で貯金がほぼないなということがシミュ―レーションで分かり、そこからバタバタ慌てた次第です(笑)。

  2. 退職する時には想定外だった物価高の今、私のように貯金の取り崩しだけでは何とも心もとないと感じています。
    かといって、会社員時代に貯めた老後資金をなげうって、大やけどするわけにはいきませんが、消化試合のようなリタイア生活もいかがなものかと。
    ひまやりさんの言われるように「ちょっと難しいこと」に挑戦し、収入を得られれば確実に自信につながると思います。

    • 返信ありがとうございます。
      確かに日々退屈で、切り崩しだけの生活では活気も出にくいですね。
      一般的には「軽い刺激のためのバイトでも・・・」ってなるんでしょうけど、今さら会社員時代の「小型」みたいな場所で雇われるのも気が乗らないなぁ、と私は何度も何度も考えが堂々巡りしました。
      近年我々のような早期退職者がどんどん増えていっていますが、皆さんリアルなところ日々何してるんでしょうね?(笑)。

      • 仰るとおりで、今さら会社員時代の「小型」みたいなところで雇われて、自分の子供みたいな年齢の上司から指示されて働きたいとは思いませんね。経済的に切羽詰まっていれば、そんなこと言ってられないでしょうけど。それとやっぱり、大手企業に勤めていたプライドが邪魔します。潰しがきかないのは分かっているのですが。
        シニアバイトをしている方を尊敬しますよ。

        • ホントその通り、私より歳上でもバイトしている人を尊敬します(ただ自分はやりたくはないですが・・・)。
          バイトルやデューダに一応登録はしています。
          なので日々メールで「おすすめの求人案内」的なものが来ます。
          毎度のことですが、一応ざっと見て、肉体労働系でないものだと「キープリスト」に保存。ただ、その先の「応募」には一度も進むことがなく、とうとう3年が経過しました(笑)。
          この先もこの状況はきっと変わらないでしょう、、、、