早期退職というのは難しい決断を迫られることが多いです。
多くの企業は早期退職に応募してきた社員に割増退職金を上乗せしますが、それでも年金受給まで食いつなげるのか?が不安な面もあり、こちらの東京新聞の記事のようにいわゆる「配偶者ブロック」にあって辞められない男性が多いのも事実でしょう。
早期退職せず会社に残った方がやばいのでは?
東京新聞の記事を見る限り、この会社はひどい会社だと思いますね(笑)。
ひどいと感じるのは人事担当者です。「なぜ残った? 居場所はないよ」と言って残った社員をうつ病に追い込んだということで、明らかなパワハラです。
記事ではパワハラについてはあえて問題にせず、しれっと流していますが、本当に男性社員がこういう扱いをされたのならば、その点を深く取材し、会社をパワハラで訴えるよう男性社員に促すべきだと思います。
男性社員がローンを抱え、転職すると50代は収入が大きく落ち込むから早期退職できなかったという記事の流れゆえにパワハラに関しては掘り下げられていませんが、むしろ記事を読んでいてこっちの方が問題ではないか?と思わされした。
ちなみに早期退職せずに会社に残った結末は最悪ですね・・・
うつ病を発したうえ、それにも関わらずいまだにうつ病を隠して抗うつ剤を飲みながら働いているというのですから、マジでこれはホントに酷いです・・・
奥さんや身内は、この男性が精神疾患にかかっているのを分かっていないのでしょうか?
それとも薄々分かっているにもかかわらず、ローンなどお金のための頑張って働いてもらうしかない、という鬼のような考えでいるのでしょうか?
健康を害するくらいならばさっさと早期退職で逃げたほうがいい
まずこの男性は、奥さんを始めとする身内に自分がうつ病であることをカミングアウトし、早急に休職して病院に行くべきだと思います。
ただ、その際にまだ奥さんや身内がローンやお金のことの不安を口にするのならば、離婚も考えたほうがいいのでは?と個人的に思います。
さすがにここまでひどくなくても、早期退職の募集が出て奥さんに相談し、この記事の奥さんの様に「辞めないで」と促されて応募出来なかった男性も多いでしょう。
ただ、そのような配偶者ブロックで会社に残り、その結果このように精神を病むなんて人生は最悪ですね・・・
早期退職者がごっそり辞めればその分残った社員に降りかかる業務量が増えますし、そもそも早期退職を実施するということは業績が良くない会社なので、そんな会社に残ったとしても業績回復はほぼ期待出来ません。
政府にお願いしたいこと
東京新聞の記事の後半に、『日本総研の山田久客員研究員が「主に年功制の賃金でまかなってきた家庭の教育費や住宅費に対し、公的な支援を強化するのかなど、政策の全体像を示す必要がある」と指摘する』と書かれています。
これはぜひ政府に検討をお願いしたいですね。昭和の時代からの年功序列制では、一家の大黒柱とされた旦那さんの収入に頼るのが普通でした。
しかし年功序列制度の崩壊により、住宅ローンを払いきれない世帯も増えていますし、その負担ゆえ、今回紹介した東京新聞の記事の男性のように精神を病んでまで社畜として働き続けなければならないといった結末はたくさんあります。
私も住宅ローンを残した身で早期退職したので、早急に日本総研の山田久客員研究員の指摘を政府に検討していただきたいです。
こんばんは
リスキリングなんて、きれい事すぎると思いますね。結局、名前を変えたリストラと思えて仕方ないです。そんな50代の会社員に需要なんてあるんでしょうか。敏腕企業経営者じゃあるまいし、転職すればする程、待遇は悪くなる日本の労働市場が分かってないのでしょうか。
コメントありがとうございます。
企業側としては、昨今退職に追いやっている社員を採用した時代は、「ぜひ当社で定年まで」といううたい文句で終身雇用前提で採用していましたよね。
それが時代の変化もあって途中で追い出すわけですから、せめて「セカンドキャリア」や「リスキニング」などのカッコいい言葉で送り出して体裁を保とうとしているのではと思います。そうしないと新卒者を採用したくてもイメージが悪ければいい人材が取れないと考えていると思います。
ただ、早期退職した人間が増え、ネットで日本の多くの企業のやっている馬鹿さ加減を伝える情報が多く広まれば、入社しても早い段階で独立を考え、愛社精神など持たない社員ばかりになってどんどん辞める時代が来ると思います。