早期退職して後悔はある?退職して実感する想定外の実態とは??

早期退職というのは、割増退職金の魅力や、長い長い社畜生活からの脱出で期待も大きい一方、不安もあるものです。

そもそも、早期退職を実施する企業でその対象者になるには、一定期間以上の勤務している(勤続15年以上とか20年以上とか)ことが条件になるわけですので、当たり前と思っていたサラリーマン生活が終わりを迎え、「この先自分はどうなってしまうのか?」と不安になるのは当然と言えるでしょう。

また、多くの場合金銭面の不安が頭をよぎります。毎月定期的に入ってきていた収入がなくなるので、不安を感じないという方が嘘でしょう・・・

ちなみに早期退職というのは、実施する企業は突然のように行うのが昨今のトレンドです。従って、辞めてからのことをじっくり考えて応募できる場合ばかりではなく、見切り発車的に辞めざるを得ないのも実態としてあります。

では、実際に早期退職をしてみて、「やっぱり辞めるべきではなかった?」と後悔するのでしょうか?

実はこの点については、自分の経験上、想定外の実態もあることを体験しました。

早期退職後に後悔の気持ちなど1ミリも浮かんでこない

早期退職前は、「もしかして辞めて1~2か月経つと、辞めなきゃよかった・・・」と後悔するのかな?と思ったりもしました。

大卒以降一度も転職経験がなかったので、自分自身が辞めてどういう心境になるか?がまったく分かりませんでしたが、辞めて以降の自分の心境を振り返ると、一度も辞めた後悔など浮かんできませんでした。

これはちょっと意外でしたが、退職して日が経つにつれて「なんでもっと早く辞めなかったんだ?」という気持ちも湧いてくるようになりました。

ちなみに早期退職して新たな仕事がないことは他の記事でも書いていますが、そういう状況であるにもかかわらず、辞めた後悔がまったくないというのはちょっと想定外でした。

早期退職をしていなくてもきっと後悔したはず・・・会社員のリスクは?

このような心境になるのは、「会社員のままでいてもリスクはあった」ということが、会社という組織を離れてみて徐々に分かってきたからです。

こちらの動画に「会社員のリスク」について端的に纏められており、見ていて納得度100%だと感じました。

この動画では、会社員のリスクとして、「雇用」「収入」「健康」「拘束時間」の4つの点を挙げていますが、ホントに聞いていてその通りだと感じます。

そもそも、「雇用」のリスクという点に我々早期退職者は飲み込まれた形になったわけですからね・・・

また、「収入」についても、同じようなエネルギーを使って働いているのに、勝手に給与体系を見直すといったことも、会社という組織がやる事です。

その他、「健康」については、私も近しい部署の社員が何人も精神疾患で休職するのを見てきましたし、「拘束時間」のリスクもきつかったですね・・・

会社員時代の晩年は、人員削減に伴い仕事のしわ寄せで超ストレスが溜まり、完全週休2日であってもゆっくり休む気持ちになれませんでした。なので、休日も会社に拘束されていたのと変わらない状態でした

早期退職しなくてもどっちみち会社員は定年まで会社で働けない時代になる・・・

6月の半ばに政府が「終身雇用見直し」についての方針を打ち出しました。ということは、一部の超エリート(幹部クラス)にまで出世しない会社員は、これからの時代会社員として定年まで働くことはできません。

ただし、退職してもロクな転職先はなく、収入を得る手段・お金を作る手段で大いに悩むこととなります。ただし、これは終身雇用が崩壊寸前の今、「もはやだれもが通る道」になったと言えるのではないでしょうか?

ならば早期退職せず、「会社にしがみつく」ほうが賢明なのか?と考えると、会社員のままいたほうがさらにリスクが高くなると私は思います。

いずれ企業は内部留保ばかり溜め込み、社員にそれを還元しなくなり、ゆくゆくは割増退職金も出さなくなるのではないでしょうか?

そういう時代になってしまうと、会社で社畜として働かされることに慣れてしまっていると、辞めてから1人では何もできない人間になってしまいます。

ここは私も大きな反省で、30代後半あたりから会社員をやめた際のお金の作り方を真剣に学んでおけばよかったと後悔しています(まったくやっていなかったわけではないですが、定年まで働く前提だったので学び方が緩かった・・・)。

また、誤算だったのは退職前の数年間の会社でのストレスが凄かった点です。人員不足のしわ寄せがあれほどしんどいものとは想像していませんでした。結果、休日に何もやるエネルギーが湧かず、退職後の準備にも支障が出ましたので、退職後の現在、日々その分を取り返しているのが現状です。

従って、「早期退職後の後悔なんてこれっぽっちもない」というわけです!

  1. こんばんは
    ひまやりさんの仰るとおりです。私も早期退職した後悔は1ミリもないですね。逆に早期退職した優越感さえありますよ。退職できずにメンタルを病んだりした人をたくさん見てきましたから。明日は我が身という恐怖感さえありました。
    辞めなかったとしたら、今頃どうなっているかなと想像すれば、ネガティブなことしか思い浮かびません。若者も含めて、これから会社に就職する方々はいつまでも勤められる時代ではなくなっていることを自覚しないといけないと思います。政府は年金原資の確保のために定年延長を目論んでいますが、お金を貯めてさっさと辞めるのが賢い選択だと思いますよ。AIが活躍する時代に、シニアが求められる訳がないです。3Kと言われる仕事は別として。

    • コメントありがとうございます。
      辞める前、薄々潜在意識として「辞めた区て仕方ない今やめると自分で稼ぐ術がない → この状態で辞めればローンも払えないなど悲惨なことになる → 辞めずに定年まで働くしかない → 毎日憂鬱」というスパイラルにハマっていたように思います。
      こんな心理状態では、FIREの準備なんて出来ませんね・・・(笑)。
      なので、精神が健康なうちから、終身雇用が崩壊していることを認識し、会社への忠誠心や周りへの気遣いなどをすべて捨てて、投資などの勉強をみっちりやっておくことが必要だったということを今になって身にしみて感じています。
      もっとも、会社員時代はコツコツと投資するエネルギーが湧かないほど日々のストレスでメンタルやられてましたし、資金もなかったのですが。

  2. こんばんは
    ひまやりさんの仰ることは、今となってはそうです。
    しかしながら、我々が会社員生活を送った時代は、終身雇用が大原則で、仕事さえしっかりしていれば、会社がある程度サポートしてくれる時代でしたよね。古き良き昭和から平成の時代です。会社員にとっては、投資なんかはここ10年ぐらいのブームではないでしょうか?株なんかやってると言えば、白い目で見られる時代でしたよね。
    会社員生活の真っ只中にいるときは、会社の酷い状態や時代が来るとは思いませんでしたよね。

    • コメントありがとうございます。
      終身雇用が大原則で、会社が定年まで面倒をみてくれると考えていたという点は、確かに我々世代の多くが持っていましたね。
      なので、井の中の蛙のような感じで、日本が経済成長していないのもどこか他人事として捉えていたようにも思います。
      ただ、ネットの普及がキーだったのでは?と退職して振り返ると感じるようになっています。
      会社が死ぬほど嫌で苦痛ならば、もっと早くからネットで稼ぐことを真剣にやっていれば、間違いなく早い段階でそこそこの結果が出ていたように感じています。
      もっとも、会社員時代は「そんな不安定で安心出来ない世界に飛び込むなんて・・・」と、100%思考を変えることは出来なかったでしょうけど・・・

  3. 私は最後が会社都合でクビだったので後悔も何もないですね。それしか選択肢がないんだから。ただし、中高年無職男性がこれほどまでに社会から相手にされないとは思わなかったので、それに対するわだかまりが残っています。最近暇つぶしがてら、街で見かける人権団体みたいな人達に「こどおじや働かないおじさんのような差別用語がまかり通っているこの世の中はけしからん!一緒に抗議行動をしてくれ!」と呼びかけるのですが無視されます(笑)。彼らは無職男性に人権は要らないと思っているみたいですね。

    • コメントありがとうございます。
      早期退職者が労働市場でまったくアテにされていないことは私も辞めてから徐々に認識するようになりました。
      早期退職支援会社の最初の訪問時のオリエンテーションで、「20年30年と働かれた実績というのは再就職活動の際に皆さんの大きな強みになります」みたいなことを言われたのですが、「何が強みなんだ?」と今になれば思います(笑)。
      「早期退職されたあなたの実績を当社は待ち望んでいます!」なんて募集広告も見たことがないですからね(笑)。

  4. 支援会社もお仕事なので、「30年仕えた会社に切り捨てられた人など、欲しがる会社はほとんどないです」とは言えないでしょう。知り合いで早期退職で成功した人を見ていると、早期退職が出る前から後の準備を粛々と進めていて、会社から有利な早期退職プランが出たらすぐに申しこんだ人ですね。そういう人は早期退職後に充実した生活をしているし、またそういう充実した余生を過ごしている人に限って同業他社や類似業界から良い条件の転職の誘いが来る。これは不思議ですけど、実際そういう人を何人も見ています。
    結局、そういう好循環が起きる人というのは前向きなオーラが出ているんでしょうね。技術者を全うして早期退職した先輩が、全く未経験のIT企業のディレクターになっていて驚いたのですが、その人は夫婦で早期退職して将来は全く心配なし、趣味を兼ねてIT関連でバイトしたらそこの元請から引っ張られたとか。IT関係の資格なんてゼロの人です。一方自分は、独学でITの簡単資格を取ってアピールしようとしたら、エージェントから「自分が30年やってきた仕事とスキルは役に立たないので新しい資格を取ってますと言ってるようなものなので、止めとけ」とのこと。この差はどこから出てくるんでしょうかね?

    • コメントありがとうございます。
      早期退職者の場合はもしかしたらガッツリ自分からアピールしない方が、案外運が巡ってくるのかもしれませんね・・・。
      ネットで仕事を探していても。こちらから応募しても返事なし。しかし全く予期せぬところから依頼があるということは何度かありました(もっとも、単発で長続きしませんが・・・)。
      なので私ももう仕事探しは辞めました。
      今さらですが、投資の運用を1か月ほど前から始めています。
      応募しても仕事はない(現在、テスト記事書いて1か月半も何の音沙汰もない先が1社だけ残ってますが)、自分で起業を目指しても集客・売り上げの見込みなし、・・・ということで、行きつく先は投資で運用益出すしか策がないないのかな、という最終判断です。