早期退職すると、最初は何らかの「引け目」を感じるものです。
平日の昼間に電車に乗り、スーツ姿のビジネスマンを見かけたりすると、「自分だけ昼間から何もしてなくて、このままでいいのだろうか?」といった漠然とした不安が頭をよぎることもあるでしょう。
私は現在、早期退職して半年以上が経過しました。
辞めた当初はこのような不安で引け目を感じたことがありましたが、今はもうありません。
振り返りますと、段階を経て徐々に「引け目」がなくなっていったと思います。
今回はそんな私の経験をもとに、早期退職後に「引け目」を感じないマインドの持ち方についてお話していきたいと思います。
システム化によって20~30年前に比べて労働力がいらなくなっている
50代の我々が入社した時代にに比べ、近年は機械化が進んでいます。AIも登場し、古い時代に人間がやっていた作業の多くは機械が処理してくれる時代になりました。
もっとも機械化、OA化は何のためにやっているかというと、「我々人間が楽をするため」にほかなりません。
従って20~30年前に企業が採用した人材のうち、不要な人間が出るのは時代の流れとして当然の結果と言えます。
つまり早期退職した我々50代がやっていた仕事は、「機械にとってかわられた=我々はその分楽が出来、本来の定年である60歳を前に辞めることが出来た」と考えればいいのです。
世間では早期退職者につき、「いらない人材を整理した」という失礼な解釈をしている人も多いですが、早かれ遅かれ、今人間がやっている仕事の大半は機械がやってくれる時代になります。
なので「機械化が進んだ恩恵で、ストレスまみれの会社員を予定より5~10年も早く辞められてこんなラッキーなことはない!」と考えれば、早期退職後の引け目なんて吹っ飛びます。
実際に働いていない早期退職者は多い
早期退職して莫大に自分の時間が持てると、自分と同じく早期退職した方がその後どうしているのかが気になります。
情報を集める手段としてはネットが主流で、ユーチューブやブログでたくさんの方が様々な情報を流していることが分かります。
そして実際には早期退職し、再就職なんてせずに過ごしている方が実に多いことが分かります。
ユーチューブでたくさんチャンネル登録者を獲得している方は、そこからいくらかの収入を得ていると思われ、働かなくても自分のペースで稼げる手段がある事も分かります。
ちなみにユーチューブ制作のために昼間電車に乗り、目的地へ向かう際に電車の中でスーツ姿のサラリーマンと遭遇したとしましょう。
この場合、ユーチューブのために電車に乗っている自分は、「ユーチューブで収益を得るため」に活動しているわけで、立派に仕事をしていると自負していいのです。
会社という組織に属していないだけで立派に活動をしているので、こう考えれば平日の昼間に私服で電車に乗ってサラリーマンの方の姿を見ても、引け目を感じる必要など微塵もないわけです。
多少の引け目くらい会社にいた時の憂鬱に比べればたいしたことない
それでも、早期退職という身分に慣れるまでは、何かと引け目を感じる方もいると思います。
その場合、憂鬱で何も希望のなかった会社員時代を思い出しましょう。嫌な上司がいても文句も言えず、理不尽な仕事の連続でうつ病になりかけていた会社員時代に比べれば、多少の「引け目」くらいないしたことないと思えないでしょうか?
また、早期退職して時間が経過すれば、確実に「引け目」はなくなっていきます。
そもそもの話、自分の体調など考慮してくれず、毎日決まった時間に出社し、規則正しい生活をさせられていた会社員という身分こそ、社畜の悲しさだったことも分かってきます。
人間というのは本来、暗くなれば活動が鈍り、明るくなれば起きて活動する生き物です。なので早期退職すると朝は自然に目覚めることが出来るようになります(目覚ましは不要)。
ただ、時間がその日の体調によって様々で、私の場合は起床時間が7~8時くらいと日によってまちまちです。これが生き物としての人間のごく普通の姿だと思います。
ちなみに会社員時代、嫌な上司に付き合わされて深夜まで飲み会があっても、翌日は目覚ましで叩き起こされて会社に行った経験は、会社員だった方ならばありますよね?
そのように体にもよくないことを、会社員時代は「それが当たり前」と洗脳されていたのです。
なのでそのような状態から早期退職で抜け出せたと考えれば、「引け目」を感じる以上に早期退職はメリットが大きいと認識することが出来ます。
ベーシックインカム提唱者が多い世の中になっている
私も退職後に知識をたくさん得た話(現在も継続中)として、「ベーシックインカム」を提唱している方が実に多いことがあります。
ベーシックインカム・・・最低限所得保障の一種で、政府が全国民に対して 、決められた額を定期的に預金口座に支給するという政策(ウィキペディアより)
こういう制度を提唱する方が多いということは、「働かざるもの食うべからず」といった考えがいかに古臭い考えか、ということも分かってきます。
ひろゆき氏や堀江貴文氏など、ベーシックインカム導入に賛成の著名人も増えていますので、働くことが美徳という時代なんてもうとっくに終わっていると考えれば、早期退職後の引け目など1ミリもなくなります!
なのでせっかく会社員をやめて自由になれたのですから、早期退職後は第2の人生を個々で自由に謳歌しようではありませんか!!
こんにちは
ご無沙汰しています。
早期退職後の「引け目」を感じてしまうのも、同調圧力なんでしょうか。みんなと同じことをしていないことへの不安感、違和感を感じてしまうのは、まさにマスクの話と同じような気がします。
人生設計は一人一人違いますので、我々早期退職者は会社を辞めても生活できるフェーズに入ったことを素直に喜べばいいんですよね。せっかく自由を得たのに引け目なんて感じていたらもったいないです。
「早期退職後は第2の人生を個々で自由に謳歌しようではありませんか!!」のお言葉に元気が出ます。
いつもありがとうございます。
コメントありがとうございます。
会社を辞めて数か月経ち、自分が子供の頃から「働かざるもの食うべからず」という考えに縛られていることを最近感じるようになりました。
ホリエモンさんがある動画で、「機械化って人の仕事をなくして、楽にするためにするももだからね・・・」と話していたことでハッと気づきました。
平成の初期に会社に入り、その後ネットが普及して細かい作業はほとんど機械がしてくれるようになっていたなと、会社員時代を振り返って感じました。
よって、そうなれば会社としては人員を減らそうと考えて当然で、その対象に我々50代のヒラ社員があてがわれたと考えれば納得がいきます。
ただ、割増退職金をもらったとはいえ、年金がもらえるまで収入のあてがないというのは、少々不に堕ちません(ちょっと世の中がおかしいと思う)。
そこで最近私が大いに興味を持っているのが「ベーシックインカム」です。
我々早期退職者以外にもベーシックインカム導入を望んでいる人は多いですが、逆にこの言葉すら知らない方もまだまだ多いと思うので、昨今は頻繁にツイッターでベーシックインカム関連のツイートを見つけては、リツイートしまくっています。