早期退職後に前職を生かした仕事はしたくない
オーソドックスに考えた場合、会社を退職すると次の仕事は、前職の経験を生かしたモノという考えが一般的でしょう。
正攻法の「転職を成功させるために」的なマニュアル本や、ネット記事では、この切り口で情報が書かれていることが一般的です(もっとも私はこの切り口のマニュアル本は真剣に読んだことはないですが)。
また、再就職支援会社でも、最初の面談では「前職の経験を生かされた仕事はいかがですか?」と促されます。
ただ、一方で「前職を生かした仕事なんて二度としたくない!」と思っている早期退職者も、一定数いるのが実態です(私がそうです)。
理由は単純で、「会社員時代のイヤな経験やトラウマを思い出すのがイヤ」だからです。
同じ業界に長くいれば、その業界特有の慣習や習わしがあり、自分では納得がいかなくても嫌々仕事をしなければならないことも分かっています。
また、私のいた業界も当然のごとく「依頼主>下請け」という力関係が根強く残っており、理不尽な要求でも下請けは仕事を受けなければならない世界でした(表向きは下請けいじめになっていないように見えるものの、実際はそうではない事例がビジネスにおいては多々ある・・・)。
ちなみにこの場合、下請けでなく依頼主側にいても気持ちがすっきりするものではありません。目の前で苦しそうな表情の下請け企業の担当者がいながらも、無理なお願いをするのは非常に心苦しい・・・。
早期退職者の在籍していた会社ごとで事例はさまざまでしょうが、共通するのは「もうあんな世界には戻りたくない」という心境ではないでしょうか?
サラリーマン時代に副業を真剣に視野に入れるべきだった
サラリーマンを数年やると、ビジネスの現場というのは理不尽なことだらけということが身に染みて分かるようになりますね。
そんな時、「こんなところで一生いたらメンタルが崩壊する」と薄々感じていたものです。
ただ、そういうネガティブな思いを強く持ってしまうと、今の自分の置かれている立場が受け入れられなくなるため、「サラリーマンなんてどこ行っても一緒だ」と、無意識のうちに自分に言い聞かせていたように思います。
しかし早期退職して思うのが、「そうやって自分に言い聞かせていたことが実は間違いだった」ということです。
「メンタルが崩壊する」と感じていた自分の気持ちに素直になり、一刻も早くそんな地獄のような場所から抜け出す準備をするべきでした。
40歳を過ぎた頃、私は副業に興味を持ちました。ただ、理由はメンタルの崩壊する会社から一刻も早く逃げ、副業が本業のサラリーマンの給料を超える、といった熱量のあるものではありませんでした。
業績不振で給料が上がらず、自分が遊びで使えるお金も増えないので、副業で僅かでも稼げれば・・・その程度の熱量でした。
ただ、この程度の熱量ですと、副業で儲けるテクニックはなかなか身につきません。
また、副業を学ぼうとしても、週に5日会社で仕事、2日休むというサイクルだと、エネルギーの大半を会社に奪われてしまいます。
なので本気で副業でネットビジネスで稼ごうと思えば、将来的にメンタルが崩壊すると危惧する会社の仕事なんてものは適当にこなし、極力使うエネルギーを最少にして有休を最大限まで使い、週の半分くらいを副業の勉強に費やせばよかったと後悔しています。
その会社でしか通用しないスキルは退職してしまえば1円にもならない
サラリーマンをやっていると、「こんなスキルはこの会社でしか使えないな」ということが多いとも感じます。
その会社オリジナルのシステムの使い方などが最たる例で、職人のようにそのシステムを使いこなすベテラン社員もいるほどですが、そんなスキルは退職してしまうと何の役にも立ちません。
なので会社員時代には、「世間一般で通用するスキル」を自分で身につけておくことがおすすめです。
私はこのブログを「ワードプレス」で作っていますが、このワードプレスの使い方も早期退職後に学んだので、めちゃくちゃ後発です。
また、ブログでは「グーグルアドセンス」というアフィリエイトの申請をするのが正攻法の稼ぎ方の一つと言われていますが、私のこのブログは今のところ、その審査で2度落ちています。
グーグルさんから、何のことかよく分からないこんなメールが2度届きました(添付の画像)。
いったいどこを修正すれば審査に通るのか?とさっぱり分かりません。ただ、サラリーマン時代だったらこんなことにも時間をかけて審査に通るにはどうすればいいか頭を悩ませ、神経も使っていたでしょう。
ただ、ここは会社ではないので、そんなことに頭を悩ませるのはやめようと、審査に通ろうと悩むのはやめました。
ただ、こういったブログの書き方についても、サラリーマン時代に「メンタルが崩壊する前に会社を辞める」という強い意志があって取り組んでいれば、もっと早く身についていたと思われます。
こういった基本的なブログ発信の準備が出来ていれば、自分の得意な分野で情報発信して稼ぐことなども視野に入れることが出来るので、早期退職後の心の持ちようも変わっていたように思います。
なので、会社員時代にエネルギーを搾取されていたことを大いに後悔しています。
もっとも会社側としては、理不尽な会社員生活で身も心もすり減らして働いてくれたベテラン社員に対し、「せめてもの報い」という形で退職金に割増分を上乗せしているのでしょう。
要は「会社として皆さんに報いることが出来るのはお金しかありません。その点は申し訳ないですがご理解下さい。その割増金を使い、セカンドキャリアをご自分で切り開いて下さい。ご健闘をお祈りしております・・・」ってトコなんでしょうね・・・(笑)。
若い世代の方、会社ってせいぜいこんなもんですよ・・・
就活生の方、20代、30代のサラリーマンの方は、このブログに辿り着かれてますかね・・・?(多分読者の大半は私と同じ早期退職した方か、これから早期退職するかを考えている方かと思いますが)。
おおよそここまで読んでもらって分かると思いますが、しょせん会社なんてこんなもんですよ・・・
なので一生今いる会社で働くなんて考えない方が身のためです。
すぐに辞めなくてもいいですが、「このままではメンタルが崩壊する」と感じれば、副業で「自分で稼ぐ」ことの勉強始めることが得策です。
50歳を過ぎてからブログの作り方や文章の書き方、さらにはユーチューブ動画を作ろうと動画編集について勉強しようと思うと、莫大な時間とエネルギーが必要となります。
なので、準備するのは早い方がいいですよ・・・