早期退職者は人出不足でも用なしか?

世間ではゴールデンウイークが近くなり、長期の休みに突入するということでウキウキしている方も多いでしょう。

ただ、早期退職し、24時間365日毎日が「ひとりゴールンウィーク」状態になっている我々早期退職者は特にウキウキすることはありません。それどころか多くの人が行楽地に出かけるであろGW期間は、どこへも行かずに家に籠っている方が賢明と考えます。

4月26日にヤフーニュースで、とある旅館が人手不足になっているという記事が出ていました。

人手不足でも50代の早期退職者は雇ってもらえない?

この記事を読み、もし早期退職者がこのような人手不足に悩むホテルや旅館に応募して採用されるのか?とふと思いました。もちろん、雇われる可能性は極めて低いと思われます。サラリーマン時代に観光業界などに携わっていた方ならば可能性は0ではないですが、それ以外のホワイトカラーや営業で仕事をしていた場合は難しいでしょう。

(自分が早期退職後にこういった業種に応募したわけではないので、もし応募された経験のある方がいればコメントで状況を教えていただけるとありがたいです)。

雇う側も「誰でもいいから来てくれ」というような気持ちではないんでしょうね。まったくの未経験者を受け入れたとしても、そもそも一から教えている余裕もないというのが実態かと思われます。

人手不足のしわ寄せは誰にかかってしまうのか?

その結果、人手不足のしわ寄せは現在在籍している従業員にかかることになります。

これは私もさんざん経験したことですが、人が減っても仕事が減らず、精神疾患者が急に休職した場合などはある日何の前触れもなく業務が降ってきます。

また、その人員補充を上層部が行わないため、従業員は給料は同じなのに負担だけが増え、実質の賃金が下がった状態になります。

そういった社員の負担軽減を改善しようと人員補充などに動いてくれる上層部の会社や店舗ならばまだいいですが、そうでない場合は従業員は負担を強いたまま働かされることになり、たいへんかわいそうな状態に置かれることになります。

有効求人倍率は意味あるの?

早期退職してハローワークでの全体説明会の際、担当者の方が「現在の○○市の有効求人倍率は1.06で、他の地域よりも多い・・・」的なことを話していた記憶があります。

しかし早期退職者の我々から見れば、この1.06という数字が「本当か?」と疑いたくなります。

ブログにコメント頂いた方の経験を聞いていても、正社員はおろか、パートやアルバイトでも採用されないのが実態です。

メディアの報道では、物流、介護、さらにGWを前にして今回の記事のようなホテル業界も人手不足で大変だ、という報道をよく耳にします。

一方、世間はそのような状態何の関わらず、早期退職した私は平日の昼間からこのようにブログ記事を書いて時間を持て余しています(笑)。そもそも、そういった人手不足の業界ですら応募しても採用されないわけですから、何なんでしょうこれは?・・・って感じです。

ちなみに一般社員からすれば、「そんなに暇ならば手伝いに来て欲しい」というのがホンネでしょう。私も早期退職で会社を去る際、多数早期退職に応募があった影響でかなりの組織変更がなされると聞き、「残った社員、仕事回るのか?」と思いながら辞めたものです。

社員を大事にしない会社が増えている

でもそんな社員の思いなど、経営陣は聞かないのです。

従って現場だけが疲弊しているのが、現在日本の会社のあちこちで起こっている現状ではないでしょうか?そしてそのように疲弊している現場の人間の声が聞こえてこないのは、「そういう声を上げている暇もないほど日々の仕事で忙殺されている」からだと想像します(自分が会社にいた時のリアル体験談です)。具体的に言うと、声を上げる手段としてTwitterアカウントを作ったり、ワードプレスブログの作り方を学ぶ気力さえ、日々エネルギーを会社に搾取されているということです。

一つ前の記事の産経新聞のヤフー記事でも、社員を大事にしない会社に嫌気がさしている早期退職対象者が多く、希望退職募集には応募が殺到する見込みと書かれています。

何か改善策はないのか?

もう一度書きますが、今日現在、私は大変暇です。平日の昼間からのんきにブログ記事を書いているのですから、会社で多忙な時間を過ごしている方からみれば羨ましさと同時に、「コイツ何してんだ?生産性ないことばっかり掻きやがって・・・」という思いが入り混じっているかもしれません。

しかし現実は再就職先を探しても不採用通知の連続ですし、AIの進化も影響して在宅ワーク系の仕事も奪い合いになっている事例もあり、稼ぐ手段がどんどん世の中から消えていっているのですから仕方ありません・・・

なのでこういうふうに世の中を改善できないでしょうか?

現役の会社員は日々めちゃくちゃ忙しいので、デスクワーク系を早期退職者にリモートで依頼(依頼代は会社が負担)。そしてこの依頼は月に5回までなどとルールを決める。

早期退職者と現役の会社員をつなぐ仲介業者みたいな会社が中を取り持つ。または、早期退職を実施した会社が社内でこういう仕組みを作り、早期退職者を有効に活用する・・・

ちなみに記事にあるホテル業界は、コロナでたくさん従業員を辞めさせたところもあるでしょうから、そのツケが来てる感じですね・・・

どこまでいっても早期退職者が語ると、傍観者的な感じになってしまいますが・・・(笑)

  1. こんにちは
    ひまやりさんの仰るとおりで、間もなくゴールデンウィークですが、私も家で大人しくしておこうと思います。旅行に行ってもハイシーズンで高額になっていますし、どこも混雑していてコスパが最悪ですからね。こんな時は一息ついたサラリーマン諸氏に、沢山お金を使っていただいて、コロナ明けの日本の経済を元気にしていただきたいと思います。
    人手不足なのに、我々50代の早期退職者はお役に立たないですね。資産もある程度築けましたので、ここは資産形成期真っ只中の人達に席を譲って、我々はできるだけストレスを回避して健康に留意し、夢の年金生活の準備をしておけばいいと思います。
    会社勤めをしていたときも、ある部署は猫の手を借りる程忙しいのに、別の部署は閑古鳥が鳴く程暇なんてことがありました。そんな状態とよく似ていると思います。この社会もやっぱり縦割り社会なんでしょうね。子育て中の人は、お金も時間も足りずあくせく働いているというのに。私もそうでしたから。それぞれポジションが違うわけですよね。会社でメンタル不調の長期欠務者が出たときも、結局、側にいる者に負担がかかり第二、第三の長期欠務者が出たりします。結局、他人事になってしまいます。そんな感じじゃないでしょうか。なので、経済的に働く必要もないので、傍観者的な今の立場で十分です。
    ややこしい労働現場とは距離を置いて、人生を楽しまないと損ですね。仕事が見つからないことの負け惜しみではなくて(笑)。

    • コメントありがとうございます。
      休日や大型連休の人混みはうんざりですね。会社員時代はそこにしか休みがないので無理やり遊びに行ってましたが、子供が小さい頃は渋滞に巻き込まれたりで大変だったことを思い出します。
      会社のメンタル不調者の件は、サラリーマン時代の晩年なにかとやるせない気持ちにさせられたものです。人員が減ったのに仕事を減らさず、「こんな状態ならうちの部署は成り立たない!」と上層部に声を上げる上司もいなかったので、泣き寝入りのような感じでした(笑)。
      うつ病については実に様々な本が出されていて、精神科医など専門家がそこで持論を述べていますね。その中で「うつ病になったらとにかく安め。何もかも投げ出して周りへの迷惑なんか一切考えずに、とにかく現状から逃げろ・・・」的なことを書いている専門家がいました。しかし実際に会社員時代、「逃げられた」側にいた私は、その専門家の主張することが随分無責任だと感じます。本人は逃げたとしても、リタイヤ王子さんの仰る通り、結局まわりにいる者に負担がかかり第二、第三の休職者が発生します。今日もどこかでそんなことは起こっているのでしょうね・・・

  2. 人手不足は地域差があると思いますが、私が住んでいる首都圏新興住宅地は主婦、学生がたくさんいて人手不足感がありません。アルバイト、パートは「50代/60代活躍」と銘打っているもの以外は書類で落ちます。介護はほぼすべての施設で人を募集していますが、私は一件受けて落ちました。介護の講習を受けた、資格を取った経験があれば変わるようですが、そこまでする気はないです。東京で良いバイトがないかとIndeedやタウンワークで申し込んでも受からない。Indeedは応募した職の総応募者数が見られるのですが、良さげで申し込んだ仕事は応募者数が150人!、こりゃ受かるわけないと思いました。

    楽でメリットがある、いわゆる美味しいバイト/パートはなかなか人が辞めないため、チャンスを掴むには派遣会社やバイト先で情報収集を行い人脈を作るのが大事と言われましたが、それが出来る能力があれば会社で出世してリストラされてないですよね。

    人手不足報道に関しては、複数の会社に取材して、人手不足で困っていると回答しているところだけニュースにしているのでは?という気がします。実際は人手足りてるところも多いんじゃないでしょうか?人手足りていて順調です!なんて内容じゃニュースにならないから。

    リタイア王子さんの言う通り、資産の目途が立っている早期退職者は仕事をするなんて考えない方が良いと思います。でも、ボランティアをしようとしたら思いっきり怪しい目で見られたのでボランティアも無理か?旅行くらいしか気分転換はなさそうです

    • コメントありがとうございます。
      仕事に関しては、私はネット副業系でと考えていましたが、こちらにも仕事を奪われた人が続々と流れてきている雰囲気を感じます。
      クラウドソーシングサイトのプロフィール欄に「早期退職者」と書いていることで、敬遠されているムードも若干感じます(100%ではないですが・・・)。
      ネットの場合、発注元のクライアントの年齢が分かりませんが、20代、30代が多いと推測出来ます。その場合、「50代には頼みにくいな」という感じで、歳上ということで敬遠されているかもしれません(推測ですが、募集の仕事に応募しても音沙汰なしも多いです)。
      ボランティアも怪しい目で見られるんですね。推測ですが、例えば学童保育先で人が足りないような場合でも、50代でしかも男性となれば、多分採用されないでしょうね・・・。子供を預けている親からすれば、なんで50代の会社辞めた人がいるの?ってなり、子供を安心して預けられないってなるんじゃないでしょうか(笑)・・・。応募はしませんけど。

  3. こんばんは
    やっぱり50代は扱いにくいんでしょうね。それは我々早期退職者だけではなくて、会社勤めを続けていても同じだと思います。年下の社員に、いわゆる働かないおじさん呼ばわりされるかもしれませんし。パソコン業務なんかできなかったら致命傷でしょうね。
    早目に会社を卒業していて本当に良かったと思います。これで会社を辞められなかったら、絶対メンタルを病んでると思います。気の毒ですが、そういう方がたくさんおられるんじゃないでしょうか?
    前の会社でも、再任用で働く人もいてましたが、会社のお荷物みたいでした。ある意味、不憫でしたね。何をしていても、50代は難しいということだと思います。
    まあ、今の立ち位置でぼちぼちやりましょう。

    • コメントありがとうございます。
      パソコンの件は会社を辞めて家でじっくり自分のペースで学び直せる機会が出来て良かったと思ってます。
      会社のシステムは在籍していた会社オリジナルのシステムで、売り上げが上がらないのでコストが捻出できず、バージョンアップすることなくて古びていましたので、あのまま定年までそんなシステムを使っていたら、60歳になってネットの世界を覗くと、AIの進化に全くついて行けてなかったと思いますので・・・。
      うちの会社にも再雇用の方がいました。ただ、現役時代部下だった社員に使われる身になっていて、「自分はあんなの嫌だな・・・」と薄々思っていたのを思い出します。そんな惨めな思いすることなく、早期退職で逃げ出せてラッキーでした!

  4. 私は「Die with Zero」や「Four thousand weeks」といった本を読んで、人生の残り時間は短く、嫌な仕事で費やしたくないと考えるようになりました。いろいろストレスもありますが、仕事でひどい目にあったことを思い出すとそれよりははるかにマシなのでこれでいいのだと思います。そういう意味では、仕事で嫌な思いをしてきた人の方が割り切りが出来ると思います。

    仕事で苦労は嫌ですが、ちょっとした収入は得たいと思いまだ足掻いています。何の本か忘れましたが、資産が減っていくことによるストレスは少額でも収入があればかなり軽減されるという調査結果があるようです。

    • コメントありがとうございます。
      資産が減っていくことによるストレスは、少し収入があれば軽減されるというのは分かります。
      私も3~5万円ですが、一応低空飛行ながらクラウドワークスなどのネットサイトを使って毎月お金は入ってきていますので、サラリーマン時代の月のお小遣いは自分で賄えています。
      仕事の件ですが、最近ちょっと思いつきました。近所のパートやアルバイトにしか目が向いてなかったですが、在宅勤務が普及した現在、「完全リモート」でOKという募集企業も結構あることを知り、実はおととい1つ応募してみました。これならば全国どこの企業でも応募が可能で、選択した広がります(採用されるかは別ですが・・・)。