社会全体が病んでいる・・・

早期退職からの2年後、再び仕事を振り返る

会社都合の早期退職してから2年以上が経過し、「自分は仕事が嫌いになって辞めたのか?」と思い返すことがあります。

企業の早期退職募集に応募が殺到する理由

ちなみに近年は多くの企業が早期退職で希望者を募り、母体を軽くして経営の再建に進もうとすることが多いですが、その際によく見るのが、「○○社は早期退職者募集100人を予定していたが、最終的にはそれを上回る180人の応募があった・・・」的な記事です。

つまり、会社の想定を上回る応募があるということは、会社員という生活に嫌気がさしている40~50代がそれだけ多いということ。

「仕事」が嫌いになったわけではない?

ただ、早期退職に応募した全員が「仕事」というものが嫌いなのか?と言えばそれは違うようにも思うわけです。

私自身、退職してしばらくは何もしない日々をのんびり過ごしていましたが、徐々に暇を持て余すようになりました。

その結果、「少しでもお金が稼げることはないか?」と考えてネット副業や投資を考えるようになりました。

「雇われて働く」ことへの抵抗とトラウマ

ただ、どうしても抵抗があったのが「雇われて働く」ということ。

これは会社という組織に長年いたことでいろいろとトラウマがあり、「あんな思いだけはもうしたくない・・・」と強く心の底で思っているから抵抗があるのだと思います(恐らくこれを読まれている方の中には似たような思いの方もおられることでしょう)。

また、今日読んだネット記事でさらに「雇われて働く」ことが怖くなりました。

その記事は以下です。

この記事は定年後に再雇用された方のもので、再雇用で働きだしたものの、その職場でストレスから帯状疱疹を発症して辞めたという内容です。

50代で早期退職した私とは立場が違うものの、この記事を読んでやはり組織に入って働くということは怖いと、痛感しました。

記事の最後の方に「社会全体が病んでいることを痛感した」と書かれていますが、これが現在の日本の労働現場の実態なんですよね・・・。

よって例え会社員時代より1日の労働時間が少なくなり、責任もあまりない職場だったとしても、組織に雇われて働く以上は嫌な思いを1つもせずにストレスフリーで働くのは無理、ということは覚悟しなければならないでしょう。

ならばせっかく早期退職して自由な時間を手に入れたのに、そんな思いをするリスクを承知で雇われて働くの?と自問自答しますね・・・

割増退職金に頼りっきりの生活も、それはそれで100%「是」とも言えないですが、とはいえ雇われの身になってこの記事で紹介した定年再雇用の方のような思いをさせられるのは御免だ、という思いの方が強いです。

ファイナンシャルプランナーの助言に疑問

ネットの記事を見ていると、ファイナンシャルプランナーの方が相談者からのアドバイスに答え、「定年後は5万~10万円程度アルバイトや再雇用で稼ぐだけで大丈夫です」的な回答をしているのをよく見ます。

ただ、こういう記事を目にするたびに、「雇われて月に5万~10万円程度稼ぐってのを随分簡単に考えてませんか?あなたたちは今の日本の多くの組織の労働環境が悪いこと、自覚してますか?」と問いただしくなります。

ちなみに組織で働く環境が悪過ぎるから、多くの企業で企業の想定した人数以上の希望退職への応募が来るという状況も発生しています。

また、彼らの多くは「仕事」そのものが嫌いになったわけではないはずです。

私自身もその一人で、組織に縛られずに快適に働くことが出来るならば働きたいですよ・・・。

ファイナンシャルプランナーが提唱する「月に5万~10万円程度」を、精神を病むことなく働ける場所、日本のどこかにありませんかね?(笑)