毎年新年最初の出勤日は泣きそうだった
会社員時代、毎年年末年始の儀式が鬱陶しくて面倒でした。
12月28日になると、社内のあちこちで「今年もお世話になりました・・・」的な挨拶が社員個々で交わされ、定時が終わってもそれは続く・・・
長いこと会社員生活をしていると、辞める前の数年間はなるべくそういった挨拶を避けるべく最終日に有休を取るなどの対策をしていましたが、年末は避けることが出来ても、年初はそうはいきません。
仕事始めの日、年末同様社内のあちこちで個々がかしこまって、「今年もよろしくお願いします」的な儀式を行っていました。
そういう光景を見ただけで、「あぁ~、またこんな雰囲気の場所で今日から仕事が始まるのか・・・」とテンションも下がっていました。
ちなみに年末年始の休みなんて、せいぜい6~7日です。
長期にわたって会わないわけじゃないのに、なぜ年が変わるというだけでこんなことするのか?と、毎年馬鹿らしく思っていました。
また、一番最悪だったのは、1月の仕事始めの日の出社です。
これほど気が重かったことはありません。
いい歳した大人ながら、「毎年泣きそうだった」というのが正直なところです。
サラリーマンをしていると、普通は年に3度、少々長めのブレイク期間があります。
年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みの3つですが、この中でなぜか年末年始だけが期間が明けて仕事に行くのが、とてつもなく嫌で嫌で仕方がありませんでした。
理由を自分なりに考えたことがあるのですが、大きく分けてこの4つが思い浮かびました。
- GW・お盆と違って寒い(寒いと心身ともに寂しくなります)
- 年末年始で曜日の感覚が狂ってしまっており、体がしんどい
- 新年初日は毎年社員全員が集まって社長のあいさつを聞く場があり、始業開始時間が通常より早い(約30分)(休み明け初日に早く出社させられるほど辛いものはない)
- 「さあ、また今日から新たな気持ちで皆さん頑張りましょう」など、役員が新年の挨拶で放つ言葉にげんなりする(頑張る気がないのに頑張れと尻を叩かれてウンザリ・・・昭和かよ!って感じ)
あんな思いをしながら会社に行かなければならなかったのか?
早期退職して振り返ると、そこまで嫌な思いをして会社員として働く必要があったのか?とふと思うことがあります。
もっとも、仕事始めの日が嫌だからと仮に休んでしまうと、翌日はもっと嫌になり、それこそ前日の夜は眠れないほど憂鬱な気分になっていたでしょうから、逃げだしたいくらい嫌でも行くしかなかったのです。
また、仮に会社員を辞めてしまった場合、どうすれば見当もつかなかったので、泣きそうな気持に耐えながらも出社するしか手段がなかったのですが、今思うと拷問のようだったと思い返します。
ちなみに新年早々の会社の偉いさんたちの新年の挨拶も、ホントにつまらなかったです。
立場上何かを話さねばならないので10分~15分話をするわけですが、話を聞いて元気になれたり、先に明るい希望を持てたことなんてほぼなかったです。
近年は、「まだまだ厳しい状況が続きますが、皆さんで力を合わせて・・・」的な話ばかりでした。
力を合わせるも何も、会社の舵取りをするのは偉いさんたちなんだから、あんたらが会社をいい方向に向かわせるように策を練れよ!って感じなんですが、そのあたりも最近の経営者の方はよく分かってないようでしたね(笑)。
なので新年の初日、通常より30分や1時間早く出社させられて意味のない話に付き合わされて、ホントに憂鬱でした。
二度と仕事始めの日の憂鬱な思いをしなくていいのは早期退職者の特権だ!
ただ、早期退職したので、もうこのような仕事始めの日の憂鬱とはおサラバです!
1月4日の日、泣きそうな気持ちにならなくて済むのは、30年ぶりくらいでしょう(大学時代以来か??)。
働き方の多様化と言われていますが、現状の日本はまだ会社員として働いていないと、社会的な信用が低いと言われていますね(私が再就職支援会社開催のオンラインセミナーで聞いている講師の方も仰ってました。個人で開業すると、社会的信用を得るまで時間がかかると・・・)
なので嫌々でも会社員として働くしか仕方ない方が相当な数いるのが実態ですが、そのような会社員の方の大半は、私が会社員の頃に経験したように憂鬱な気持ちで働いているのだと思います。
世界レベルで見れば成長は止まっているとはいえ、一応日本は先進国なのに、働いている人の多くがイヤイヤ働いているなんてやっぱりおかしいと思います。
関連記事:日本ってホントに豊かな国なんでしょうか?
ちなみにちょっと衝撃的な動画を見つけました。ブラック企業で働く30代女性を追ったユーチューブチャンネルですが、なぜこんな会社辞めないの?と思いながら見てしまいます・・・
1月4日のお話、全く仰るとおりです。初出で雨なんか降ってたら最悪でした。その上、1月4日付けで人事異動で新年早々新しい部署に出勤なんて更に最悪でした。思い出しただけで、ぞっとします。当時はその流れに乗っていかないと生活ができなくなるので、余計なことを考えないようにしていましたが。
早期退職した今「人間はそれなりになってしまう」ことを思います。別に今が劣っているとかではなくて、もう耐性がなくなりした。
ひまやりさんが仰るように、そもそも耐えていることがおかしいと思います。
1月4日は早期退職できた喜びを噛み締めて少し寝坊したいと思います。
コメントありがとうございます。
今考えると、何か希望があればそこまで苦痛ではなかったのかな?なんて思います。例えば会社にいるだけで毎年普通に昇給があればとか・・・。
ただ、成長が止まった日本経済でそんなことも夢物語になって、会社員として働いても現状維持かそれ以下にしかならない、となればモチベーションも保てなかったですね。
あさってが1月4日ですね。現役のサラリーマンの皆さんがかわいそうでなりません。
返信ありがとうございます。
ひまやりさんが仰るとおり希望がなかったですね。
失われた30年を働いてきた私たちには、毎年普通の昇給がなかったです。おまけに消費増税や社保料の負担増とかで実質賃金は下がってるでしょうからね。
よくやってきたもんだと自分をほめたくなりますね。
コメントありがとうございます。
周りの人間も大半が同じように感じながら仕事をしていたでしょうから、ムードも悪かったですね(笑)。
ただ、その場所を抜け出したくても抜け出せず、沼にハマった状態みたいでした。